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7.3.2. リンク元属性プラグイン構文の確認

デフォルトのリンク先属性プラグインエントリーは、各プラグインインスタンスのコンテナーエントリーです。これは、次のセクションの password 構文プラグインや DNA プラグインに類似します。このコンテナーエントリーの下にある各エントリーは、異なるリンク管理属性ペアを定義します。
新しいリンク元属性ペアを作成するには、コンテナーエントリーの下に新しいプラグインインスタンスを作成します。基本的なリンク元属性プラグインインスタンスでは、以下の 2 つの項目を定義する必要があります。
  • linkType 属性において、管理者が手動で管理する属性
  • managedType 属性に含まれる、プラグインによって動的に作成される属性
  • 必要に応じて、プラグインを linkScope 属性のディレクトリーツリーの特定の部分に制限するスコープ

例7.6 リンク先属性のプラグインインスタンスエントリーの例

dn: cn=Manager Link,cn=Linked Attributes,cn=plugins,cn=config
objectClass: top
objectClass: extensibleObject
cn: Manager Link
linkType: directReport
managedType: manager
linkScope: ou=people,dc=example,dc=com
リンク先属性プラグインインスタンスのインスタンスで利用可能な属性はすべて、表7.2「リンクされたプラグインインスタンス属性」 に記載されています。

表7.2 リンクされたプラグインインスタンス属性

プラグイン属性 詳細
cn プラグインインスタンスの一意の名前を指定します。
linkScope プラグインインスタンスの機能を制限する接尾辞の DN が含まれます。
linkType 管理者が維持する属性を指定します。この属性は手動で維持され、プラグインの参照として使用されます。この属性には DN 値の形式が必要です。属性を追加、変更、または削除されると、その値には、更新するプラグインのターゲットエントリーの DN が含まれます。
managedType プラグインによって維持される属性を指定します。この属性は、ターゲットエントリーで作成され、更新されます。この属性には DN 値の形式が必要です。属性がエントリーに追加されると、その値は管理エントリーへの相互参照として表されます。