第6章 Squid キャッシングプロキシーサーバーの設定

Squid は、コンテンツをキャッシュして帯域幅を削減し、Web ページをより迅速に読み込むプロキシーサーバーです。本章では、HTTP、HTTPS、FTP のプロトコルのプロキシーとして Squid を設定する方法と、アクセスの認証および制限を説明します。

6.1. 認証なしで Squid をキャッシングプロキシーとして設定

本セクションでは、認証なしでキャッシュプロキシーとして Squid の基本設定を説明します。以下の手順では、IP 範囲に基づいてプロキシーへのアクセスを制限します。

前提条件

  • /etc/squid/squid.conf ファイルが、squid パッケージにより提供されている。このファイルを編集した場合は、ファイルを削除して、パッケージを再インストールしている。

手順

  1. squid パッケージをインストールします。

    # yum install squid
  2. /etc/squid/squid.conf ファイルを編集します。

    1. localnet の ACL (Access Control Lists) を、プロキシーを使用できる IP 範囲と一致するように変更します。

      acl localnet src 192.0.2.0/24
      acl localnet 2001:db8:1::/64

      デフォルトでは、/etc/squid/squid.conf ファイルには、localnet の ACL に指定したすべての IP 範囲のプロキシーの使用を許可する http_access allow localnet ルールが含まれます。http_access allow localnet ルールの前に、localnet の ACL をすべて指定する必要があります。

      重要

      お使いの環境に一致しない既存の acl localnet エントリーをすべて削除します。

    2. 以下の ACL はデフォルト設定に含まれ、HTTPS プロトコルを使用するポートとして 443 を定義します。

      acl SSL_ports port 443

      ユーザーが他のポートでも HTTPS プロトコルを使用できるようにするには、ポートごとに ACL を追加します。

      acl SSL_ports port port_number
    3. Squid が接続を確立できるポートに設定する acl Safe_ports ルールの一覧を更新します。たとえば、プロキシーを使用するクライアントがポート 21 (FTP)、80 (HTTP)、443 (HTTPS) のリソースにのみアクセスできるようにするには、設定に次の acl Safe_ports ステートメントのみを保持します。

      acl Safe_ports port 21
      acl Safe_ports port 80
      acl Safe_ports port 443

      デフォルトでは、設定には、Safe_ports ACL に定義されていないポートへのアクセス拒否を定義する http_access deny !Safe_ports ルールが含まれています。

    4. cache_dir パラメーターにキャッシュの種類、キャッシュディレクトリーへのパス、キャッシュサイズ、さらにキャッシュの種類ごとの設定を構成します。

      cache_dir ufs /var/spool/squid 10000 16 256

      この設定により、以下が可能になります。

      • Squid は、キャッシュの種類 ufs を使用します。
      • Squid は、キャッシュを /var/spool/squid/ ディレクトリーに保存します。
      • キャッシュのサイズが最大 10000 MB になります。
      • Squid は、/var/spool/squid/ ディレクトリーに 16 個のレベル 1 サブディレクトリーを作成します。
      • Squid は、レベル 1 の各ディレクトリーに 256 個のサブディレクトリーを作成します。

        cache_dir ディレクティブを設定しないと、Squid はキャッシュをメモリーに保存します。

  3. cache_dir パラメーターに /var/spool/squid/ 以外のキャッシュディレクトリーを設定する場合は、以下を行います。

    1. キャッシュディレクトリーを作成します。

      # mkdir -p path_to_cache_directory
    2. キャッシュディレクトリーの権限を設定します。

      # chown squid:squid path_to_cache_directory
    3. SELinux を、Enforcing モードで実行する場合は、キャッシュディレクトリー用に squid_cache_t コンテキストを設定します。

      # semanage fcontext -a -t squid_cache_t "path_to_cache_directory(/.*)?"
      # restorecon -Rv path_to_cache_directory

      semanage ユーティリティーがシステムで利用できない場合は、policycoreutils-python-utils パッケージをインストールします。

  4. ファイアウォールで 3128 ポートを開きます。

    # firewall-cmd --permanent --add-port=3128/tcp
    # firewall-cmd --reload
  5. squid サービスを有効にして開始します。

    # systemctl enable --now squid

検証手順

プロキシーが正しく機能することを確認するには、curl ユーティリティーを使用して Web ページをダウンロードします。

# curl -O -L "https://www.redhat.com/index.html" -x "proxy.example.com:3128"

curl でエラーが表示されず、index.html ファイルが現在のディレクトリーにダウンロードされている場合は、プロキシーが動作します。


このページには機械翻訳が使用されている場合があります (詳細はこちら)。