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3.9. Windows ACL で共有の設定
Samba は、共有およびファイルシステムオブジェクトへの Windows ACL の設定に対応します。これを使用すると、以下が可能になります。
- きめ細かな Windows ACL を使用する
- Windows を使用して共有権限およびファイルシステムの ACL を管理する
または、POSIX ACL を使用するように共有を設定することもできます。詳細は、POSIX ACL を使用する Samba ファイル共有の設定 を参照してください。
このセクションの一部は、Samba Wiki に公開されているドキュメント Setting up a Share Using Windows ACLs に掲載されています。ライセンスは、CC BY 4.0 にあります。著者および貢献者は、Wiki ページの history タブを参照してください。
3.9.1. SeDiskPrivilege 特権の付与
Windows ACL を使用する共有に対する権限を設定できるのは、SeDiskOperatorPrivilege
特権が付与されているユーザーおよびグループのみです。
手順
たとえば、
SeDiskOperatorPrivilege
特権をDOMAIN\Domain Admins
グループに付与するには、以下のコマンドを実行します。#
net rpc rights grant "DOMAIN\Domain Admins" SeDiskOperatorPrivilege -U "DOMAIN\administrator"
Enter DOMAIN\administrator's password: Successfully granted rights.注記ドメイン環境では、
SeDiskOperatorPrivilege
をドメイングループに付与します。これにより、ユーザーのグループメンバーシップを更新し、権限を集中的に管理できます。SeDiskOperatorPrivilege
が付与されているすべてのユーザーおよびグループを一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。#
net rpc rights list privileges SeDiskOperatorPrivilege -U "DOMAIN\administrator"
Enter administrator's password: SeDiskOperatorPrivilege: BUILTIN\Administrators DOMAIN\Domain Admins