A.2.5. Cached Store

キャッシュストアは、ハッシュされるオブジェクトストアを利用しますが、永続バックストアにステートの読み込みや書き込みを即座に実行しません。揮発性のメモリキャッシュにこのステートは保持され、定期的にあるいはキャッシュがいっぱいになると、キャッシュをフラッシュします。ステートデータは障害発生時に失われてしまう可能性があるため、オブジェクトストアに関連付けられている障害のセマンティクスは、通常の永続オブジェクトストアで利用されるセマンティクスと異なります。
このオブジェクトストアの種類は、CachedStoreとなっています。

キャッシュストアの設定オプション

com.arjuna.ats.internal.arjuna.objectstore.cacheStore.hash
内部のストア数を設定しステートをハッシュ。デフォルト値は128
com.arjuna.ats.internal.arjuna.objectstore.cacheStore.size
フラッシュがトリガーされるまでにキャッシュの最大許容サイズ。デフォルト値は10240 バイト。
com.arjuna.ats.internal.arjuna.objectstore.cacheStore.removedItems
フラッシュがトリガーされる前にキャッシュが含むことのできる削除アイテムの最大数。デフォルトでは、キャッシュ内のステートを削除するための呼出しのみがキャッシュからのステートを削除しエントリを空にすることで、パフォーマンスが向上。キャッシュがフラッシュされるとエントリは削除される。デフォルト値は、ハッシュサイズの2倍。
com.arjuna.ats.internal.arjuna.objectstore.cacheStore.workItems
フラッシュ前にキャッシュが保つことのできる最大アイテム数。デフォルト値は100
com.arjuna.ats.internal.arjuna.objectstore.cacheStore.scanPeriod
キャッシュをフラッシュする間隔 (ミリ秒)。デフォルトは120 秒。
com.arjuna.ats.internal.arjuna.objectstore.cacheStore.sync
キャッシュのフラッシュをディスクと同期するか決定。デフォルトはOFFで、別の入力可能値はON