第1章 Java Transaction API (JTA) の紹介

トランザクションの規格は、アプリケーションプログラマが利用できるよう非常にローレベルのインターフェースを提供しています。Sun Microsystemsは、拡散トランザクショナルアプリケーションの開発支援にはハイレベルのインターフェースを指定しています。これらのインターフェースはそれでもローレベルであるため、プログラマがトランザクショナルアプリケーションのステート管理や同時処理を考慮していく必要があります。他のAPI でできるようなより一般的なリソースというよりは、XAリソースの統合機能を必要とするアプリケーションで最も役立ちます。
[JTA99]に関しては、拡散トランザクションサービスは通常、多数のパーティシパントを使います。
アプリケーションサーバー
EJBサーバーなどトランザクションのステート管理を含むアプリケーションランタイム環境のサポートが必要なインフラストラクチャを提供します。
Transaction Manager
トランザクションのデマケーション、トランザクショナルなリソース管理、同期化、トランザクションコンテキスト伝播の対応を必要とするサービスと管理機能を提供します。
リソースマネージャ
(リソースアダプタ[1])を使い)、アプリケーションがリソースにアクセスできるようにします。トランザクションリソースインターフェースを実装することで、リソースマネージャは、拡散トランザクションに参加します。トランザクションマネージャは、このインターフェースを使い、トランザクションの関係、トランザクションの完了、リカバリを伝達します。
通信資源管理 (CRM: Communication Resource Manager)
送受信リクエストを受けるためにトランザクションサービスへのアクセス、トランザクションサービスにアクセストランザクションコンテキストの伝播をサポートします。
トランザクションマネージャの観点からすると、実際のトランザクションサービス実装を公開する必要はありません。ハイレベルのインターフェースにより、トランザクションインターフェースのユーザがトランザクションのデマケーション、リソースの登録、同期化、リカバリプロセスを行えるようにします。このJTAはハイレベルのアプリケーションインターフェースで、トランザクショナルアプリケーションがトランザクション境界をデマーク化できるだけでなく、X/Open XAプロトコルのマッピングも含まれています。

注記

JBossJTA提供のJTAサポートは、JTA 1.0.1 仕様に準拠しています。


[1] リソースアダプタとは、アプリケーションサーバーあるいはクライアントがリソースマネージャに接続する際に利用されます。関係データベースに接続する際に利用される JDBC ドライバはリソースアダプタの一例です。