9.2.6. トランザクションプロトコルエンジン

トランザクションプロトコルエンジンは AtomicAction クラスで表され、StateManager を使用することで、クラッシュリカバリメカニズムに関する十分な情報を記録し、障害発生時にトランザクションを完了します。これにはトランザクション起動と終了メソッドが用意されています。プログラマが独自のリソース実装を必要とする場合もあるため、現在のトランザクションに登録するためのメソッドも提供されています。JBoss Transaction Service はサブトランザクションにも対応しているため、すでに実行中のトランザクションのスコープ内でトランザクションが開始されると、自動的にネスト化されます。

注記

JBoss Transaction Service はマルチスレッド認識となり、アプリケーション内の各スレッドが 1 つのトランザクションを共有するか、あるいはそれ自体のトランザクション内で実行できるようにします。したがって、JBoss Transaction Service の全クラスもスレッドセーフになります。