61.2. テキストファイル

グローバルな WorkDefinitions WID テキストファイルは、ビジネスプロセスが追加されると、新規プロジェクトで自動的に生成されます。WID テキストファイルは JSON 形式に似ていますが、完全に有効な JSON ファイルではありません。このファイルは、Business Central で開くことができます。既存のプロジェクトから Add Asset > Work item definitions の順に選択して、追加の WID ファイルを作成できます。

テキストファイルの例

[
  [
    "name" : "MyWorkItemDefinitions",
    "displayName" : "MyWorkItemDefinitions",
    "category" : "",
    "description" : "",
    "defaultHandler" : "mvel: new com.redhat.MyWorkItemWorkItemHandler()",
    "documentation" : "myworkitem/index.html",
    "parameters" : [
      "SampleParam" : new StringDataType(),
      "SampleParamTwo" : new StringDataType()
    ],
    "results" : [
      "SampleResult" : new StringDataType()
    ],
    "mavenDependencies" : [
      "com.redhat:myworkitem:7.52.0.Final-example-00007"
    ],
    "icon" : ""
  ]
]

ファイルは、JSON のような構造を使用してプレーンテキストファイルとして設定されます。ファイル名の拡張子は、.wid です。

表61.2 テキストファイルの説明

 説明

name

内部で使用されるカスタムタスク名。この名前は、Red Hat Process Automation Manager にデプロイするカスタムタスクで一意でなければなりません。

displayName

カスタムタスクの表示名。この名前は、Business Central のパレットに表示されます。

icon

src/main/resources/ から、現在のプロジェクトに配置されているアイコンへのパス。このアイコンは、Business Central のパレットに表示されます。アイコンを指定する場合は、16x16 ピクセルの PNG または GIF ファイルでなければなりません。この値を空白のままにして、デフォルトの Service Task アイコンを使用することができます。

category

このカスタムタスクが表示される Business Central パレット内のカテゴリー名

description

カスタムタスクの説明

defaultHandler

カスタムタスクにリンクされたワークアイテムハンドラーの Java クラス。このエントリーの形式は、<language> : <class> です。Red Hat Process Automation Manager は、この属性の言語の値として mvel を使用することを推奨しますが、java を使用することも可能です。mvel に関する詳細は、MVEL Documentation を参照してください。

ドキュメント

カスタムタスクの説明が含まれる現在のプロジェクトの HTML ファイルへのパス

parameters

Business Central GUI で生成される値または、カスタムタスクのデータ入力として API 呼び出しが必要とする値を指定します。パラメーターは、<key> : <DataType> 形式を使用します。許可されるデータタイプは、StringDataType()IntegerDataType()、および ObjectDataType() です。複数の値を指定できます。

results

Business Central GUI で生成される値、またはカスタムタスクのデータ出力として API 呼び出しが必要とする値を指定します。結果は、<key> : <DataType> 形式を使用します。許可されるデータタイプは、StringDataType()IntegerDataType()、および ObjectDataType() です。複数の結果を指定できます。

mavenDependencies

任意: ワークアイテムハンドラーを正しく機能させるのに必要な Maven 依存関係を指定します。依存関係は、ワークアイテムハンドラーの pom.xml ファイルで指定することもできます。依存関係は、<group>:<artifact>:<version> 形式で指定します。複数の依存関係を指定できます。

Red Hat Process Automation Manager はデフォルトで、2 つの場所で .wid ファイルの場所を特定しようと試みます。

  • Business Central 内にあるプロジェクトのトップレベルの global/ ディレクトリー。これは、プロジェクトがビジネスプロセスアセットに初めて追加されると自動的に作成される、デフォルトの WorkDefinitions.wid ファイルです。
  • Business Central 内にあるプロジェクトの src/main/resources/ ディレクトリー。これは、Business Central で作成した WD ファイルの配置場所です。WID ファイルは、Java パッケージレベルで作成できるため、<default> のパッケージ場所で作成される WID ファイルは、直接 src/main/resources/ 内に作成され、com.redhat のパッケージ場所で作成される WID ファイルは src/main/resources/com/redhat/ に作成されます。
警告

Red Hat Process Automation Manager では、defaultHandler タグの値が実行可能化どうか、有効な Java クラス化どうかは検証されません。このタグに無効なクラスや間違ったクラスを指定するとエラーが返されます。