第36章 サブケース
サブケースは、他のケースを含めて複雑なケースを柔軟に設定できます。つまり、大規模で複雑なケースを複数の抽象階層、さらには複数のケースプロジェクトに分割できるようになります。これは、プロセスを複数のサブプロセスに分割するのと類似します。
サブケースは、別のケースインスタンス、または通常のプロセスインスタンスから呼び出された別のケース定義です。これには、通常のケースインスタンスの機能がすべて含まれます。
- 専用のケースファイルがある。
- 別のケースインスタンスから分離している。
- ケー出力ルのセットを所有する。
- 独自のケース接頭辞がある。
ケースの定義にサブクラスを追加するには、プロセスデザイナーを使用できます。サブクラスは、ケースプロジェクト内のケースのことで、プロセスに含まれるサブプロセスに似ています。サブクラスは、通常のビジネスプロセスに追加することもできます。こうすることで、プロセスインスタンス内からケースを起動できます。
ケース定義へのサブケースの追加に関する詳細は、ケース管理の使用ガイド を参照してください。
Sub Case Data I/O ウィンドウでは、サブケースを設定して起動できるように、以下の入力パラメーターをサポートします。
- 独立
-
ケースインスタンスが独立しているかどうかを、プロセスデザイナーに通知する任意のインジケーター。独立している場合は、メインのケースインスタンスは、完了するまで待機しません。デフォルトでは、このプロパティーの値は
false
です。 - GroupRole_XXX
-
ケー出力ルマッピングの任意のグループ。このケースインスタンスに所属するロール名はここで参照できるため、メインのケースの参加者を、サブケースの参加者にマッピングできます。つまり、メインケースに割り当てられたグループは、サブケースに自動的に割り当てられます。
XXX
はロール名に、プロパティーの値は、グループのロール割り当ての値に置き換えてください。 - DataAccess_XXX
-
任意のデータアクセス制限。
XXX
は、データ項目の名前に、プロパティーの値はアクセス制限に置き換えてください。 - DestroyOnAbort
-
サブケースのアクティビティーが中断された場合に、サブケースを取り消して、破棄するかどうかをプロセスエンジンに指示する任意のインジケーター。デフォルト値は、
true
です。 - UserRole_XXX
-
ケー出力ルマッピングの任意のユーザー。ここで、ケースインスタンスのロール名を参照できるため、メインのケースの所有者を、サブケースの所有者にマッピングできます。つまり、メインケースに割り当てられたユーザーは、サブケースに自動的に割り当てられます。
XXX
はロール名に、プロパティーの値は、ユーザーのロール割り当ての値に置き換えてください。 - Data_XXX
-
ケースインスタンスまたはビジネスプロセスからサブケースへの任意のデータマッピング。
XXX
は、対象のサブクラスに含まれるデータ名に置き換えます。このパラメーターは、必要に応じていくつでも指定できます。 - DeploymentId
- 任意のデプロイメント ID (または KIE Server の場合はコンテキスト ID)。この ID で、対象のケース定義がどこにあるかを指定します。
- CaseDefinitionId
- 開始するのに必要なケース定義 ID
- CaseId
- 起動後のサブケースのケースインスタンス ID