第41章 ステージ
ケース管理ステージはタスクの集まりです。ステージは、プロセスデザイナーを使用して定義できるアドホックサブプロセスで、マイルストーンなどの、別のケース管理ノードに含まれる可能性もあります。マイルストーンは、1 つのステージまたは複数のステージが完了した場合に完了するように設定されます。したがって、マイルストーンはステージの完了によりアクティベートまたは達成することができ、ステージにはマイルストーンを 1 つまたは複数追加できます。
たとえば、患者のトリアージケースでは、最初のステージでは、明らかな身体症状を観察して書き留めたり、その症状が何かを患者に説明してもらい、2 番目のステージでテストを行い、3 番目のステージで診断および治療を行います。
ステージを完了する方法が 3 つあります。
- 完了条件
- 終端の終了イベント
-
Completion Condition
をautocomplete
に設定して、ステージにアクティブなタスクがなくなったら、自動的にそのステージを完了します。
41.1. ステージの定義
ステージは、プロセスデザイナーを使用して BPMN2 でモデル化できます。ステージは、関連するタスクをグループ化する方法であり、ステージがアクティブ化された場合、ケースの次のステージが始まる前に完了する必要があるアクティビティーを明確に定義します。たとえば、ステージを使用して、以下の方法で IT_Orders ケース定義を設定することもできます。
図41.1 IT_Orders プロジェクトステージの例
手順
- ダイアグラムエディターの左側にある事前定義済みのノードパネルから、Adhoc サブプロセスノードをデザインキャンバスにドラッグアンドドロップして、ステージノードの名前を指定します。
ステージをアクティベートする方法を定義します。
- 受信ノードがステージをアクティベートした場合は、ステージを、受信ノードのシーケンスフローラインに接続します。
-
シグナルイベントで、このステージが代わりにアクティベートされている場合は、シグナルノードに、最初の手順で設定したステージの名前で
SignalRef
を設定します。 -
または、条件が満たされると、ステージをアクティベートするように
AdHocActivationCondition
プロパティーを設定します。
- ステージにタスクノードを追加する余裕を持たせるために、必要に応じてノードのサイズを変更します。
- 関連タスクをステージに追加して、必要に応じて設定します。
(任意) ステージの完了条件を設定します。アドホックサブプロセスとして、ステージはデフォルトで
autocomplete
として設定されます。これは、ステージが自動的に完了し、ステージ内のすべてのインスタンスがアクティブでなくなると、ケース定義の次のアクティビティーが発生することを示しています。完了条件を変更するには、ステージノードを選択して、右側の Properties パネルを選択し、Implementation/Execution を展開して、必要な完了条件になるように free-form Drools 式を使用して
AdHocCompletionCondition
プロパティーを変更します。ステージ完了条件に関する情報は、「ステージのアクティベーションおよび完了条件の設定」を参照してください。- ステージを設定したら、シーケンスフローラインを使用して、ケース定義内の次のアクティビティーに接続します。