9.5. ネットワーキング

RHEL 8 でネットワークスクリプトが非推奨に

Red Hat Enterprise Linux 8 では、ネットワークスクリプトが非推奨になっており、デフォルトでは提供されなくなりました。基本的なインストールでは、nmcli ツール経由で、NetworkManager サービスを呼び出す ifup スクリプトおよび ifdown スクリプトの新しいバージョンが提供されます。Red Hat Enterprise Linux 8 で ifup スクリプトおよび ifdown スクリプトを実行する場合は、NetworkManager を実行する必要があります。

/sbin/ifup-localifdown-pre-local、および ifdown-local の各スクリプトでは、カスタムコマンドが実行されません。

このスクリプトが必要な場合は、次のコマンドを使用すれば、システムに非推奨のネットワークスクリプトをインストールできます。

~]# yum install network-scripts

ifup スクリプトと ifdown スクリプトが、インストールされている従来のネットワークスクリプトにリンクされます。

従来のネットワークスクリプトを呼び出すと、そのスクリプトが非推奨であることを示す警告が表示されます。

(BZ#1647725)

dropwatch ツールが非推奨に

dropwatch ツールが非推奨になりました。このツールは今後のリリースではサポートされませんので、新規デプロイメントには推奨できません。このパッケージの代わりに、Red Hat は perf コマンドラインツールを使用することを推奨します。

perf コマンドラインツールの使用方法の詳細は、Red Hat カスタマーポータルの Getting started with Perf セクションまたは perf の man ページを参照してください。

(BZ#1929173)

cgdcbxd パッケージが非推奨に

コントロールグループデータセンターブリッジング交換デーモン (cgdcbxd) は、データセンターのブリッジ (DCB) のネットリンクイベントをモニターし net_prio control グループサブシステムを管理するサービスです。RHEL 8.5 以降では、cgdcbxd パッケージは非推奨となり、次の RHEL メジャーリリースで削除されます。

(BZ#2006665)

xinetd が非推奨に

xinetd サービスが非推奨になり、RHEL 9 では削除される予定です。代わりに systemd を使用します。詳細は、xinetd サービスを systemd に変換する方法 を参照してください。

(BZ#2009113)

スレーブ という用語は、nmstate API では非推奨です。

Red Hat では、意識的な言語の使用に取り組んでいます。この取り組みの詳細は、オープンソースをより包括的にする を参照してください。したがって、スレーブ という用語は Nmstate API では非推奨です。nmstatectl を使用する場合は、port という用語を使用します。

(JIRA:RHELDOCS-17641)