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第4章 新機能

ここでは、Red Hat Enterprise Linux 8.5 に追加された新機能および主要な機能拡張を説明します。

4.1. インストーラーおよびイメージの作成

RHEL for Edge が単純化されたインストーラーをサポートするようになりました。

今回の機能拡張により、Image Builder が RHEL for Edge Simplified Installer(edge-simplified-installer)および RHEL for Edge Raw Images(edge-raw-image)をビルドできるようになりました。

RHEL for Edge Simplified Installerを使用すると、新しい Blueprint オプション installation_device を指定し、デバイスへの無人インストールを実行できます。raw イメージを作成するには、既存の OSTree コミットを指定する必要があります。これにより、既存のコミットがデプロイされた raw イメージが作成されます。インストーラーは、この raw イメージを指定されたインストールデバイスに使用します。

また、Image Builder を使用して RHEL for Edge Raw Imagesをビルドすることもできます。これらは、既存の OSTree コミットがデプロイされたパーティションレイアウトを含む圧縮された raw イメージです。RHEL for Edge Raw Imagesをインストールして、ハードドライブにフラッシュするか、仮想マシンで起動することができます。

(BZ#1937854)

非推奨のカーネルブート引数の警告

inst. 接頭辞 (ksstage2repo など) なしの Anaconda ブート引数は、RHEL7 の起動が非推奨になりました。これらの引数は、次の RHEL メジャーリリースで削除されます。

今回のリリースにより、inst 接頭辞なしでブート引数を使用すると、適切な警告メッセージが表示されるようになりました。警告メッセージは、インストールの起動時に dracut に表示されます。また、インストールプログラムがターミナルで開始される際にも表示されます。

以下は、ターミナルに表示される警告メッセージの例です。

非推奨のブート引数 ks は、inst. 接頭辞とともに使用する必要があります。代わりに inst.ks を使用してください。inst. 接頭辞のない Anaconda ブート引数は非推奨となり、今後のメジャーリリースで削除されます。

以下は、dracut に表示される警告メッセージの例です。

ks が非推奨になりました。inst. 接頭辞のない Anaconda ブート引数の使用はすべて非推奨となり、今後のメジャーリリースで削除されます。代わりに inst.ks を使用してください。

(BZ#1897657)

Red Hat Connectorが完全にサポートされました。

Red Hat Connector (rhc)を使ってシステムに接続することができます。Red Hat Connector はコマンドラインインターフェースとデーモンで構成されており、ユーザーは Insights のWebユーザーインターフェース (console.redhat.com) 内で、Insights の修復Playbookをホスト上で直接実行することができます。Red Hat Connectorは、RHEL 8.4でテクノロジープレビューとして提供され、RHEL 8.5では完全にサポートされています。

詳細はRed Hat Connector Configuration Guideを参照してください。

(BZ#1957316)

利用可能な正式なリポジトリーを上書きする機能

デフォルトでは、osbuild-composer バックエンドには、/usr/share/osbuild-composer/repositories ディレクトリーで定義されている正式なリポジトリーの独自のセットがあります。したがって、/etc/yum.repos.d/ ディレクトリーにあるシステムリポジトリーを継承しません。正式なリポジトリーを上書きできるようになりました。これには、/etc/osbuild-composer/repositories にオーバーライドを定義します。その結果、そのディレクトリーにあるファイルは、/usr ディレクトリーにあるファイルよりも優先されます。

(BZ#1915351)

Image Builder がファイルシステム設定に対応しました。

今回の機能拡張により、Blueprint でカスタムファイルシステム設定を指定でき、必要なディスクレイアウトでイメージを作成できるようになりました。したがって、デフォルト以外のレイアウトを持つことで、セキュリティーベンチマーク、既存設定との一貫性、パフォーマンス、およびディスク不足エラーに対する保護に関してメリットが得られます。

Blueprint でファイルシステム設定をカスタマイズするには、以下のカスタマイズを設定します。

[[customizations.filesystem]]
mountpoint = "MOUNTPOINT"
size = MINIMUM-PARTITION-SIZE

(BZ#2011448)

Image Builderが起動可能なインストーライメージの作成に対応

この機能拡張により、Image Builderを使って、ルートファイルシステムを含むtarballファイルで構成されるブート可能なISOイメージを作成することができます。その結果、起動可能なISOイメージを使って、tarballファイルシステムをベアメタルシステムにインストールすることができます。

(BZ#2019318)