6.13.8. KVM ホストからの仮想マシンのインポート
仮想マシンを KVM から Red Hat Virtualization 環境にインポートします。Red Hat Virtualization は、インポート前に KVM 仮想マシンを正しい形式に変換します。KVM ホストと移行先のデータセンター内の 1 つ以上のホスト (このホストは、以下の手順ではプロキシーホストと呼ばれます) との間で公開鍵認証を有効にする必要があります。
仮想マシンをインポートする前にシャットダウンする必要があります。インポートプロセス中に KVM を介して仮想マシンを起動すると、データが破損する可能性があります。
インポート操作には、同じアーキテクチャーを共有する仮想マシンのみを含めることができます。インポートする仮想マシンのアーキテクチャーが異なる場合、警告が表示され、同じアーキテクチャーを持つ仮想マシンのみが含まれるように選択を変更するようにプロンプトが表示されます。
インポートが失敗した場合は、/var/log/vdsm/import/ にある関連するログファイルと、プロキシーホストの /var/log/vdsm/vdsm.log で詳細を確認してください。
KVM からの仮想マシンのインポート
プロキシーホストと KVM ホスト間の公開鍵認証を有効にします。
プロキシーホストにログインし、vdsm ユーザーの SSH キーを生成します。
# sudo -u vdsm ssh-keygen
vdsm ユーザーの公開鍵を KVM ホストにコピーします。プロキシーホストの known_hosts ファイルも更新され、KVM ホストのホストキーが追加されます。
# sudo -u vdsm ssh-copy-id root@kvmhost.example.com
KVM ホストにログインして、ログインが正常に機能していることを確認します。
# sudo -u vdsm ssh root@kvmhost.example.com
- 管理ポータルにログインします。
- Compute → Virtual Machinesをクリックします。
- More Actions ( ) をクリックし、続いて Import をクリックし、Import Virtual Machine(s) ウィンドウを開きます。
- プロキシーホストが含まれる Data Center を選択します。
- Source ドロップダウンリストから KVM (via Libvirt) を選択します。
- 必要に応じて、ドロップダウンリストから KVM プロバイダーの External Provider を選択します。URI には、正しい URI が事前に入力されます。詳細は、Administration Guideの Adding a KVM Host as a Virtual Machine Provider を参照してください。
KVM ホストの URI を以下の形式で入力します。
qemu+ssh://root@kvmhost.example.com/system
- Requires Authentication チェックボックスを選択したままにします。
-
Username フィールドに
root
と入力します。 - KVM ホストの root ユーザーのPasswordを入力します。
- ドロップダウンリストから Proxy Host を選択します。
- Load をクリックして、インポートできる KVM ホスト上の仮想マシンを一覧表示します。
- Virtual Machines on Source 一覧から仮想マシンを 1 つ以上選択し、矢印を使用してこれを Virtual Machines to Import 一覧に移動します。
- Next をクリックします。
- 仮想マシンが存在する Cluster を選択します。
- 仮想マシンの CPU Profile を選択します。
- オプションで Collapse Snapshots チェックボックスを選択して、スナップショットの復元ポイントを削除し、テンプレートベースの仮想マシンにテンプレートを追加します。
- 必要に応じて、Clone チェックボックスを選択して、仮想マシン名と MAC アドレスを変更し、すべてのディスクのクローンを作成し、すべてのスナップショットを削除します。仮想マシンが名前の横に警告記号と共に表示される場合や、VM in System 列にチェックマークがある場合は、仮想マシンのクローンを作成し、その名前を変更する必要があります。
インポートする各仮想マシンをクリックし、Disks サブタブをクリックします。Allocation Policy および Storage Domain リストを使用して、仮想マシンが使用するディスクがシンプロビジョニングされるかまたは事前割り当てされるかどうかを選択します。また、ディスクが保存されるストレージドメインを選択します。どのインポートするディスクが、その仮想マシンのブートディスクとして機能するかを示すアイコンも表示されます。詳細は、Technical Referenceの Virtual Disk Storage Allocation Policies を参照してください。
注記ターゲットストレージドメインはファイルベースのドメインである必要があります。現在の制限により、ブロックベースのドメインを指定すると、操作が失敗します。
- Clone チェックボックスを選択した場合は、General タブで仮想マシンの名前を変更します。
- OK をクリックして、仮想マシンをインポートします。
仮想マシンの CPU タイプは、インポート先のクラスターの CPU タイプと同じである必要があります。管理ポータルでクラスターの CPU Type を表示するには、以下を実行します。
- Compute → Clusters をクリックします。
- クラスターを選択します。
- Edit をクリックします。
- 全般 タブをクリックします。
仮想マシンの CPU タイプが異なる場合は、インポートされた仮想マシンの CPU タイプを設定します。
- Compute → Virtual Machinesをクリックします。
- 仮想マシンを選択します。
- Edit をクリックします。
- System タブをクリックします。
- Advanced Parameters 矢印をクリックします。
- Custom CPU Type を指定して、OK をクリックします。