4.10.2.4. Huge Page の設定

仮想マシンの実行開始時に、ヒュージページが事前に割り当てられます (動的割り当てはデフォルトで無効になっています)。

ヒュージページを設定します。

  1. カスタムプロパティー タブで、カスタムプロパティーリストからhugepagesを選択します。このリストには、デフォルトで Please select a key…​ と表示されます。
  2. Huge Page のサイズ (KB) を入力します。

    Red Hat では、Huge Page サイズは、ピニングホストでサポートされる最大サイズに設定することを推奨します。X86_64 の推奨サイズは 1 GB です。

    Huge Page のサイズには、以下の要件があります。

    • 仮想マシンの Huge Page サイズは、ピニングされたホストの Huge Page サイズと同じである必要があります。
    • 仮想マシンのメモリーサイズは、ピニングされたホストの空き Huge Page の選択したサイズに収まる必要があります。
    • NUMA ノードサイズは、Huge Page の選択したサイズの倍数である必要があります。

Huge Page の動的割り当てを有効にするには、以下を実行します。

  1. スケジューラーの HugePages フィルターを無効にします。
  2. /etc/vdsm/vdsm.confperformance セクションで、以下を設定します。

    use_dynamic_hugepages = true

動的と静的のヒュージページの比較

次の表に、動的および静的なヒュージページの長所と短所について簡単にまとめます。

表4.6 動的ヒュージページと静的ヒュージページの比較

設定メリットデメリット推奨事項

動的ヒュージページ

  • 必要な設定が少ない
  • 無駄になるメモリーが少ない (つまり、着信移行の可能性を待機しているホストで、ヒュージページが解放される)

断片化による割り当ての失敗

2MB のヒュージページの使用

静的ヒュージページ

予測可能な結果

  • 管理ポータルのホストの編集の設定には、カーネルコマンドラインが必要です。Custom kernel command line を参照してください。
  • ホストの再起動が必要です。
 
重要

以下の制限が適用されます。

  • メモリーのホットプラグ/アンプラグが無効である
  • ホストのメモリーリソースが制限されている