第28章 仮想データベースへの接続
Fuse Online では、選択した複数のデータソースからデータを統合する仮想データベースを作成できます。作成される仮想データベースサービスをデプロイした後、1 つの物理データベースであるかのように接続することができます。
Fuse Online の Data Virtualization はテクノロジープレビューの機能です。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の実稼働環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能により、近日発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供でき、お客様は開発プロセス時に機能をテストして、フィードバックをお寄せいただくことができます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview を参照してください。
Fuse Online で仮想データベースを作成した後、Fuse Online ツールを使用して以下を行うことができます。
- データソースの追加または削除。
- 異なるテーブルまたはソースからのデータの追加または編集。
- SQL クエリーを送信し、想定された結果がビューによって返されるかどうかをテスト。
- 仮想データベースを定義するスキーマの変更。
- 仮想データベースを公開して、OpenShift で利用できるようにする。
- 仮想データベースの削除。
前提条件
- Data Virtualization UI がインストール時に有効化済みである必要があります。
Fuse Online on OCP インストールの場合は、OpenShift Container Platform での Fuse Online のインストールと操作の Fuse Online の設定に使用するカスタムリソース属性の説明 を参照してください。
28.1. Fuse Online での仮想データベースの作成
Fuse Online では、Connections ページで使用できるアプリケーションまたはサービスからビューをインポートする仮想データベースを作成できます。
作成する仮想データベースごとに、データソースをインポートし、追加する各データソースからテーブルを選択する必要があります。作成される仮想データベースのビューは、インポートするデータベーステーブルに直接マップされます。最初の作成を行った後に、複数のテーブルからデータを結合する仮想データベースにビューを追加できます。
本リリースでは、リレーショナルデータベース、MongoDB、および Salesforce からのみ、Fuse Online で仮想データベースを作成できます。
前提条件
以下の 1 つまたは複数のデータソースへのコネクションが Fuse Online 環境に存在する必要があります。
- PostgreSQL や MySQL などのリレーショナルデータベース。
- MongoDB データベース
- Salesforce データベース
手順
- Fuse Online のナビゲーションサイドバーで Data をクリックします。
- Create Data Virtualization をクリックします。
Create new Data Virtualization ページで、仮想データベースの名前を入力してから Create をクリックします。
- 指定する名前は、データベースのコンテンツや目的が分かるようにし、アプリケーションの開発者や SQL ユーザーが簡単にコードに挿入できる長さにします。
- 名前には、英数字 ([a-z] [A-Z]、[0-9])、およびハイフン (-) のみを使用できます。
- Create views ページで Import views をクリックします。
- Select connection ページで、アクティブなデータソースのタイルをクリックし、Next をクリックします。
Select views ページで、仮想データベースに含める 1 つ以上のテーブルを選択し、Done をクリックします。
インポートが完了すると確認メッセージが表示されます。ドラフト仮想化の Views タブには、インポートした各テーブルのビューが一覧表示されます。
これで、既存のビューの編集や他のビューの作成を行えるようになり、仮想データベースをパブリッシュして使用できるようにすることが可能になりました。