第4章 AMQP への接続

インテグレーションでは、AMQP (Advanced Message Queue Protocol) ブローカーからメッセージを取得したり、ANQP ブローカーへメッセージをパブリッシュすることができます。AMQP は、クライアントとメッセージブローカーとの間の通信を定義します。以下のブローカータイプで通信するには、AMQP コネクターを使用して対象のブローカーへのコネクションを作成します。

  • AMQP をサポートする Apache ActiveMQ ブローカー
  • Apache ActiveMQ Artemis
  • AMQ 7 ブローカー
  • EnMasse (オープンソースのメッセージングプラットフォーム)

以下のブローカータイプの 1 つと通信するには、Red Hat AMQ コネクターを使用 して、対象のブローカーへのコネクションを作成します。

  • AMQP をサポートしない Apache ActiveMQ ブローカー
  • AMQ 6 ブローカー
注記

AMQP コネクターを使用して AMQP をサポートしない Apache ActiveMQ ブローカーへのコネクションや AMQ 6 ブローカーへのコネクションを作成できます。これを行うには、ブローカーのトランスポートを設定する必要があります。ブローカーの設定に関する情報は、Red Hat JBoss A-MQ Managing and Monitoring Brokers の Adding Client Connection Points を参照してください。指定する設定値に関する情報は、Red Hat JBoss A-MQ Connection Reference の Advanced Message Queuing Protocol (AMQP) を参照してください。

AMQP コネクターを使用するには、以下を参照してください。

4.1. AMQP コネクションの作成

インテグレーションで AMQP ブローカーからメッセージを取得したり AMQP ブローカーへメッセージをパブリッシュする場合は、インテグレーションに追加できる AMQP コネクションを作成します。

前提条件

接続する AMQP ブローカーに以下が必要となります。

  • URI
  • ユーザーアカウントのクレデンシャル
  • PEM 形式の証明書テキスト

手順

  1. Fuse Online の左パネルで Connections をクリックし、利用可能なコネクションを表示します。
  2. Create Connection をクリックしてコネクターを表示します。
  3. AMQP Message Broker コネクターをクリックします。
  4. コネクションを設定します。

    1. Connection URI フィールドにデータの送信先または取得元となる場所を入力します。
    2. User name フィールドに、このブローカーへアクセスするために使用するアカウントのユーザー名を入力します。
    3. Password フィールドに、このブローカーへアクセスするために使用するアカウントのパスワードを入力します。
    4. Client ID フィールドに、メッセージを見逃さずにコネクションを開閉できるようにする ID を入力します。宛先のタイプはトピックにする必要があります。
    5. このコネクションが開発環境で使用される場合は、Check certificates を無効にすると時間を一部節約することができます。証明書確認の無効化は開発環境で便利です。セキュアな本番環境では、常に Check certificates を有効にするようにしてください。
    6. Broker certificate フィールドにブローカーの PEM 形式の証明書テキストを貼り付けます。これは、証明書の確認を無効にした場合以外は必須になります。
    7. Client certificate フィールドにクライアントの PEM 形式の証明書テキストを貼り付けます。このフィールドは常に任意です。
  5. Validate をクリックします。Fuse Online は即座にコネクションを検証しようとし、検証の成功または失敗を示すメッセージを表示します。検証に失敗した場合は、必要に応じて設定の詳細を修正し、再度検証を行います。
  6. 検証に成功した場合は Next をクリックします。
  7. Name フィールドに、このコネクションを別のコネクションと区別するために使用する名前を入力します。たとえば、AMQP 1 を入力します。
  8. Description は任意のフィールドで、このコネクションに関する便利な情報を入力します。たとえば、Sample AMQP connection を入力します。
  9. Save をクリックし、作成したコネクションが利用可能になったことを確認します。上記の例の名前を入力した場合は、インテグレーションに追加できるコネクションとして AMQP 1 が表示されます。