第22章 SAP Concur への接続

SAP Concur は、経費、旅費、および請求書を管理します。インテグレーションで SAP Concur に接続し、SAP Concur のさまざまなアクションの 1 つを実行できます。たとえば、SQL データベースにプロジェクトコードを保存して、経費をプロジェクトに関連付けることができるように、SAP Concur に同じプロジェクトコードが必要な場合に、SQL データベースを接続するインテグレーションを作成して、新規プロジェクトオードを取得するストアドプロシージャーを実行できます。その後、インテグレーションは SAP Concur に接続し、新しいプロジェクトコードを該当のリストにアップロードできます。

以下のトピックを参照してください。

22.1. SAP Concur へ接続するためのユーザーロール

SAP Concur には、開発作業の実装サイトと実稼働で使用するための本番サイトがあります。実装サイトは本番サイトをシミュレートします。これにより、SAP Concur のサイトで実稼働で使用する前にインテグレーションを作成および改良することができます。

Fuse Online はいつでも SAP Concur 実装サイトまたは本番サイトに接続できます。よって、特定の Fuse Online 環境で両方の SAP Concur サイトへのコネクションを同時に行うことはサポートされません。各 Fuse Online 環境には、各 SAP Concur サイトにアクセスするための独自のクレデンシャルが必要で、実装サイトのクレデンシャルと本番サイトのクレデンシャルは異なります。

そのため、システム管理者と同等の権限を持つユーザーが以下を行うことが想定されています。

  1. SAP Concur から OAuth クレデンシャルを 2 セット取得します。

    • 1 セットは SAP Concur 実装サイトにアクセスするためのクレデンシャル
    • もう 1 セットは SAP Concur 本番サイトにアクセスするためのクレデンシャル
  2. 適切な SAP Concur サイトにアクセスするために、SAP Concur コネクターを設定します。
  3. SAP Concur コネクションを作成します。

その後、ビジネスユーザーは SAP Concur コネクションを使用するインテグレーションを作成できます。