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8.5. 別のマシンへの Reports サービスの移行

Red Hat Enterprise Virtualization Manager 上にインストール/設定された Reports サービスを専用のホストマシンに移行します。別のマシンで Reports サービスをホストすることによって、Manager マシン上の負荷を軽減することができます。以下の手順では、Reports サービスのみを移行する点に注意してください。Reports データベース (別称 ovirt_engine_reports データベース) は移行することができません。そのため、新規マシンで Reports を設定する際には、新しい ovirt_engine_reports データベースを作成する必要があります。保存したアドホックレポートは、Manager マシンから新しい Reports マシンに移行することができます。Manager と Data Warehouse を設定してからでないと、Reports サービスの移行はできません。
このシナリオでのインストール手順は、3 つの主要なステップで構成されます。
  1. 新規 Reports マシンを設定します。
  2. 保存してあるレポートを新規 Reports マシンに移行します。
  3. Manager マシンから Reports サービスを削除します。
前提条件

以下の前提条件が満たされていることを確認してください。

  1. Manager と Reports は同じマシン上にインストール/設定しておく必要があります。
  2. Manager マシンまたは別のマシンで、Data Warehouse のインストール/設定が完了している必要があります。
  3. 新しい Reports マシンを設定するには、以下が必要です。
    • Red Hat Enterprise Linux 6.6 または 6.7 をインストール済みの仮想マシンまたは物理マシン
    • Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Enterprise Virtualization のエンタイトルメントプールのサブスクリプション
    • Data Warehouse のマシンの /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/10-setup-database.conf ファイルに記載されているパスワード
    • Reports のマシンから Manager データベースのマシンの TCP ポート 5432 へのアクセスの許可

手順8.8 ステップ 1: 新規 Reports マシンの構成

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。
    # subscription-manager register
  2. Red Hat Enterprise Linux Server および Red Hat Enterprise Virtualization のサブスクリプションプールを見つけて、プール ID を書き留めておきます。
    # subscription-manager list --available
  3. 上記のステップで特定したプール ID を使用して、エンタイトルメントをシステムにアタッチします。
    # subscription-manager attach --pool=pool_id
  4. 既存のリポジトリーをすべて無効にします。
    # subscription-manager repos --disable=*
  5. 必要なチャンネルを有効にします。
    # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-rpms
    # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-supplementary-rpms
    # subscription-manager repos --enable=rhel-6-server-rhevm-3.6-rpms
    # subscription-manager repos --enable=jb-eap-6-for-rhel-6-server-rpms
  6. 現在インストールされている全パッケージを最新の状態にします。
    # yum update
  7. rhevm-reports-setup パッケージをインストールします。
    # yum install rhevm-reports-setup
  8. engine-setup コマンドを実行し、そのマシン上で Reports の設定を開始します。
    # engine-setup
  9. Enter を押して Reports を設定します。
    Configure Reports on this host (Yes, No) [Yes]:
    
  10. Enter を押してファイアウォールを自動設定するか、No と入力してから Enter を押して現在の設定を維持します。
    Setup can automatically configure the firewall on this system.
    Note: automatic configuration of the firewall may overwrite current settings.
    Do you want Setup to configure the firewall? (Yes, No) [Yes]:
    ファイアウォールの自動設定を選択した場合に、ファイアウォール管理機能がアクティブ化されていなければ、サポートされているオプションのリストから選択するファイアウォール管理機能を指定するように要求されるので、そのファイアウォール管理機能の名前を入力して Enter を押してください。この設定は、オプションが 1 つしかリストされていない場合でも適用されます。
  11. Enter を押して自動検出されたホスト名を受け入れるか、別のホスト名を入力して Enter を押します。
    Host fully qualified DNS name of this server [autodetected host name]:
  12. Manager のマシンの完全修飾ドメイン名を入力して Enter を押します。
    Host fully qualified DNS name of the engine server []:
  13. ovirt_engine_reports データベースに関する以下の質問に回答します。Enter を押して、セットアップでローカルのデータベースを作成/設定できるようにします。
    Where is the Reports database located? (Local, Remote) [Local]:
    Setup can configure the local postgresql server automatically for the Reports to run. This may conflict with existing applications.
    Would you like Setup to automatically configure postgresql and create Reports database, or prefer to perform that manually? (Automatic, Manual) [Automatic]:
  14. ovirt_engine_history データベースのホストの完全修飾ドメイン名とパスワードを入力します。Enter を押して各フィールドのデフォルト値を受け入れます。
    DWH database host []: dwh-db-fqdn
    DWH database port [5432]: 
    DWH database secured connection (Yes, No) [No]: 
    DWH database name [ovirt_engine_history]: 
    DWH database user [ovirt_engine_history]: 
    DWH database password: password
  15. Enter を押して、Manager で SSH を介して Reports と Apache の証明書に署名する設定を許可します。
    Setup will need to do some actions on the remote engine server. Either automatically, using ssh as root to access it, or you will be prompted to manually perform each such action.
    Please choose one of the following:
    1 - Access remote engine server using ssh as root
    2 - Perform each action manually, use files to copy content around
    (1, 2) [1]:
  16. Enter を押してデフォルトの SSH ポートを受け入れるか、別のポート番号を入力して Enter を押します。
    ssh port on remote engine server [22]:
  17. Manager のマシンの root パスワードを入力します。
    root password on remote engine server manager-fqdn.com:
  18. Enter を押して Apache 上での SSL の自動設定を許可します。
    Setup can configure apache to use SSL using a certificate issued from the internal CA.
    Do you wish Setup to configure that, or prefer to perform that manually? (Automatic, Manual) [Automatic]:
    
  19. Reports の管理ユーザー (admin および superuser) のパスワードを設定します。Reports のシステムは、Manager とは別の独自の認証情報を管理する点に注意してください。
    Reports power users password:
    確認のために、パスワードの再入力を求められます。
  20. インストールの設定を確認します。
    Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:

手順8.9 ステップ 2: 保存済みの Reports を新規 Reports マシンへ移行する手順

  1. Manager マシンで ovirt-engine-reports-tool コマンドを実行します。
    # ovirt-engine-reports-tool
  2. エクスポートオプションに該当する番号を入力して、Enter を押します。
    (2) Export Jasperreports saved reports to a zip file
    (1, 2, 3) []: 2
  3. 保存したレポートをエクスポートする ZIP ファイルの絶対パスを入力し、Enter を押します。
    /tmp/saved-reports.zip に保存したレポートをエクスポートするファイル名
  4. zip ファイルを新規 Reports マシンへコピーします。
    # scp /tmp/saved-reports.zip reports-machine-fqdn:/tmp/
  5. 新しい Reports マシンで ovirt-engine-reports-tool コマンドを実行します。
    # ovirt-engine-reports-tool
  6. インポートオプションに該当する番号を入力して、Enter を押します。
    (3) Import a saved reports zip file to Jasperreports
    (1, 2, 3) []: 3
  7. インポートする ZIP ファイルの絶対パスを入力して、Enter を押します。
    /tmp/saved-reports.zip から保存したレポートをインポートするファイル名
コマンドが完了したら、保存したレポートが新しい Reports マシンのレポートポータルに表示されます。

手順8.10 ステップ 3: Manager マシンからの Reports サービスの削除

  1. Reports サービスを停止します。
    # service ovirt-engine-reportsd stop
  2. Reports パッケージを削除します。
    # yum remove rhevm-reports
  3. Reports ファイルを削除します。
    # rm -rf /etc/ovirt-engine-reports /var/lib/ovirt-engine-reports
  4. Reports のデータベースとユーザーを削除します。両方のデフォルト名は ovirt_engine_reports です。
    # su - postgres
    $ psql
    postgres=# drop database ovirt_engine_reports;
    postgres=# drop user ovirt_engine_reports;

注記

複数の Reports インスタンスが稼働するように構成してから、引き続き以前のインスタンスにログインして、そのインスタンスからレポートを表示することができますが、Manager が直接接続して SSO を使用できるのは、engine-setup を使用して最後に設定された Reports インスタンスのみとなります。これは、管理ポータルに含まれるのが最新の Reports インストール環境で設定されたダッシュボードだけで、また直接リンクされるのは、最新の Reports インストール環境のみであることを意味します。