5.2.2. ソケットバインディングの設定
ソケットバインディングは固有のソケットバインディンググループに定義できます。スタンドアロンサーバーにはこのようなグループの 1 つである
standard-sockets
が含まれ、この他のグループを作成することはできません。この他のグループを作成するには、別のスタンドアロンサーバー設定ファイルを作成します。管理対象ドメインでは複数のソケットバインディンググループを作成することが可能で、必要に応じて含まれるソケットバインディングを設定できます。下表は各ソケットバインディングに使用できる属性を表しています。
表5.2 ソケットバインディングの属性
コンポーネント | 説明 | ロール |
---|---|---|
名前 | 設定の他の場所で使用する必要があるソケット設定の論理名。 | 必須 |
ポート | この設定に基づいたソケットをバインドする必要がある基本ポート。すべてのポートの値をインクリメントまたはデクリメントすることにより、サーバーがこの基本値を上書きするよう設定できることに注意してください。 | 必須 |
インターフェース | この設定に基づいたソケットをバインドする必要があるインターフェースの論理名。定義されない場合は、囲んでいるソケットバインディンググループから「default-interface」属性の値が使用されます。 | オプション |
複数のアドレス | マルチキャストにソケットが使用される場合は、使用するマルチキャストアドレス。 | オプション |
マルチキャストポート | 会話のライフサイクルにバインドされます。会話スコープは、要求の長さとセッション長さの間にあり、アプリケーションによって制御されます。 | オプション |
固定ポート | 上記のコンテキストでニーズが満たされない場合は、カスタムスコープを定義できます。 | オプション |
ソケットバインディンググループのソケットバインディングの設定
管理 CLI または管理コンソールを選択して、必要に応じてソケットバインディングを設定します。管理 CLI を使用したソケットバインディングの設定
管理 CLI を使用してソケットバインディングを設定します。新しいソケットバインディングの追加
add
操作を使用して、必要な場合に新しいアドレス設定を作成します。このコマンドは、管理 CLI セッションのルートから実行できます。この場合、以下の例では、newsocket という新しいソケットバインディングが作成され、port
属性が 1234 として宣言されます。以下の例は、standard-sockets
ソケットバインディンググループ上で編集を行うスタンドアロンサーバーおよび管理対象ドメインの両方に適用されます。[domain@localhost:9999 /] /socket-binding-group=standard-sockets/socket-binding=newsocket/:add(port=1234)
パターン属性の編集
write-attribute
操作を使用して新しい値を属性に書き込みます。タブ補完を使用して、入力するコマンド文字列を補完したり、利用可能な属性を公開したりできます。以下の例では、port
値を 2020 に更新します。[domain@localhost:9999 /] /socket-binding-group=standard-sockets/socket-binding=newsocket/:write-attribute(name=port,value=2020)
パターン属性の確認
read-resource
操作でinclude-runtime=true
パラメーターを実行して値を変更し、サーバーモデルでアクティブな現在のすべての値を公開します。[domain@localhost:9999 /] /socket-binding-group=standard-sockets/socket-binding=newsocket/:read-resource
管理コンソールを使用したソケットバインディングの設定
管理コンソールを使用してソケットバインディングを設定します。管理コンソールにログインします。
管理対象ドメインまたはスタンドアロンサーバーの管理コンソールにログインします。Profile tab の選択
右上の Profiles タブを選択します。ナビゲーションメニューより Socket Binding を選択
ナビゲーションメニューから Socket Binding メニュー項目を選択します。管理対象ドメインを使用している場合は Socket Binding Groups メニューから希望のグループを選択します。新しいソケットバインディングの追加
- Add ボタンをクリックします。
- Name、Port、および Binding Group に必要な値を入力します。
- Save をクリックして終了します。
インターフェース属性の編集
- 編集するソケットバインディングを選択し、Edit ボタンをクリックします。
- Name、Interface、または Port など、必要な値を入力します。
- Save をクリックして終了します。