Red Hat Enterprise Linux Legacy Extended Support Offerings

概要

このページでは、Red Hat Enterprise Linux の従来の延長メンテナンスオファリングである Extended Update Support (EUS)、Enhanced EUS、Update Services for SAP Solutions (E4S)、および Extended Life-cycle Support (ELS) について説明します。これらのオファリングでは、標準サポート期間の終了後も、特定のマイナーリリースに対して、エラータの提供期間を延長して対応していました。

これらのサービスは、Extended Life Cycle (ELC) へと順次移行 され、対象となる偶数番号のマイナーリリースに対して 6 年間のサポートを提供する単一のモデルへと統合されます。新しいデプロイメントを行う場合は、これらの従来のオファリングではなく、ELC の利用をご計画ください。アクティブなストリームにおける既存のサブスクリプションは、確約された終了日まで継続されます。

現在の RHEL ライフサイクルポリシー、運用フェーズ、計画ガイド、および ELC の詳細は、Red Hat Enterprise Linux のライフサイクル ページを参照してください。

計画ガイド

以下の計画ガイドは、過去の参考資料として、またこのページに記載されている Legacy Extended Support Offerings を現在ご利用のお客様向けに提供されています。これらは、RHEL の各メジャーバージョンにおけるマイナーリリースの間隔と、延長サポートストリームのタイムラインを示しています。

最新のライフサイクル計画情報および ELC 計画ガイドについては、Red Hat Enterprise Linux のライフサイクル ページを参照してください。

RHEL 8

RHEL 8 マイナーリリースライフサイクル

RHEL 9

RHEL 9 マイナーリリースライフサイクル

RHEL 10

RHEL 10 マイナーリリースライフサイクル

エラータおよびサポートポリシー

この記事全体を通じ、標準的なエラータ基準 とは以下を指します。

  • セキュリティーエラータ (RHSA): Red Hat が Red Hat Security Advisory (RHSA) で定義する、CVSS スコアが 7 以上の「重大」、「重要」、および「中程度」の CVE
  • バグ修正アドバザリー (RHBA)Red Hat が Red Hat Bug Advisory (RHBA) で定義する優先度が「緊急」および一部の「高」のバグ修正

エラータはすべて Red Hat の判断で提供されます。セキュリティー上の重大度の定義については、Red Hat におけるセキュリティー評価について のページを参照してください。

Extended Life Cycle (ELC) への移行

現在、従来の延長メンテナンスオファリングをご利用中の場合、以下の表で現在のストリームが終了する時期と、今後の移行先となる ELC 相当のサポートをご確認いただけます。

レガシーから ELC への移行ガイド
現行の提供内容 対象 最終ストリームの終了 今後の ELC への移行パス
EUS (24 カ月) RHEL 8, 9 RHEL 9.8 (予定) ELC では対象のマイナーリリースごとに 6 年間サポートを提供 (EUS の場合は 24 カ月)
Enhanced EUS (48 カ月) RHEL 9, 10 RHEL 10.8 (予定) ELC では対象のマイナーリリースごとに 6 年間サポートを提供 (Enhanced EUS の場合は 48 カ月)
E4S / SAP Solutions (48 カ月) RHEL 8, 9, 10 RHEL 10.4 (E4S の最終ストリーム。SAP では 10.6 から ELC を適用) SAP をご利用のお客様は RHEL 10.6 から ELC が適用される
TUS (4 年間) RHEL 8 提供終了 (2025 年 5 月) 完全に提供終了 (現在アクティブなストリームなし)

重要な日程:

  • TUS - 2025 年 5 月をもって完全に提供を終了しました。アクティブなストリームはありません。
  • E4S - レガシーの最終ストリームは RHEL 10.4 です。RHEL 10.6 以降を使用している SAP のお客様は ELC を使用しています。
  • EUS / Enhanced EUS - 既存のストリームは、確約された終了日まで継続されます。ELC は新規のマイナーリリースをカバーします。

Extended Update Support (EUS) アドオンiii

EUS は、マイナーリリースの一般提供開始日から 24 カ月間のサポートを提供し、特定のマイナーリリースの 標準的なエラータ基準 に従って、後続のマイナーリリースと並行して独立したストリームを提供します。

EUS は Red Hat Enterprise Linux Desktop では提供されていません。EUS は、x86-64 RHEL Server Premium サブスクリプションに含まれています。また、Standard サブスクリプション、IBM Power LE、および IBM Zサブスクリプション向けには、アドオンとして購入いただけます。RHEL 9 以降、EUS は Workstation 向けにも購入できるようになりました。

Active および Planned の EUS ストリーム

リリース 終了日 ステータス
RHEL 8.82025 年 5 月 31 日Active
RHEL 9.22025 年 5 月 31 日Active
RHEL 9.42026 年 4 月 30 日Active
RHEL 9.62027 年 5 月 31 日Active
RHEL 9.8PlannedPlanned

EUS の詳細は、こちらのナレッジベースの記事 を参照してください。

Enhanced Extended Update Support アドオン

Enhanced EUS は、マイナーリリースの一般提供開始日から 48 カ月間のサポートを提供し、標準的なエラータ基準 に従ってエラータを提供します。RHEL 9 および 10 のみで利用可能です。Enhanced EUS は RHEL Premium サブスクリプションには含まれておらず、セルフサポートサブスクリプションまたは Workstation では利用できません。

Active および Planned の Enhanced EUS ストリーム

リリース 終了日 ステータス
RHEL 9.02026 年 5 月 31 日Active
RHEL 9.22027 年 5 月 31 日Active
RHEL 9.42028 年 4 月 30 日Active
RHEL 9.62029 年 5 月 31 日Active
RHEL 9.8PlannedPlanned
RHEL 10.02029 年 5 月 31 日Active
RHEL 10.2, 10.4, 10.6, 10.8PlannedPlanned

RHEL 9 EUS および Enhanced EUS の詳細は こちらのナレッジベースの記事 を参照してください。

Update Services for SAP Solutions (E4S)

E4S は、Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions のサブスクリプションにおいて、マイナーリリースの一般提供開始日から 48 カ月間のサポートを提供し、標準的なエラータ基準 に従ってエラータを提供します。RHEL 10.6 以降を使用している SAP のお客様は、E4S の代わりに ELC を使用することになります。

Active および Planned の E4S ストリーム

リリース 終了日 ステータス
RHEL 8.62026 年 5 月 31 日Active
RHEL 8.82027 年 5 月 31 日Active (RHEL 8 E4S の最終ストリーム)
RHEL 9.02026 年 5 月 31 日Active
RHEL 9.22027 年 5 月 31 日Active
RHEL 9.42028 年 4 月 30 日Active
RHEL 9.62029 年 5 月 31 日Active
RHEL 9.8PlannedPlanned
RHEL 10.02029 年 5 月 31 日Active
RHEL 10.2PlannedPlanned
RHEL 10.4PlannedPlanned ( E4S の最終ストリーム)

注記: RHEL 8.10 は RHEL 8 の最終リリースであり、メンテナンスは メンテナンスサポートフェーズ ポリシーによって定義されます。RHEL 8.10 での SAP Solutions の設定に関する詳細は、こちらのリンク を参照してください。

EUS/Enhanced EUS メンテナンスポリシー

EUS および Enhanced EUS のメンテナンスポリシーは、指定されたパッケージリストに対する (a) セキュリティー関連問題への対応および (b) 緊急のバグへの対応で構成されています。

セキュリティーメンテナンス

  • Red Hat は、対象のパッケージがサポート終了を迎えていない限り、Red Hat Enterprise Linux 内のパッケージに対して、標準的なエラータ基準 に沿ったエラータを提供する場合があります。
  • RHEL 8、9、10 Application Streams 内のパッケージは、特定の RHEL のマイナーリリースよりライフサイクルが短い場合があります。詳細は、Application Streams のライフサイクル を参照してください。
  • このポリシーは、Red Hat Enterprise Linux ライフサイクルポリシーに従って、現行のアクティブなマイナーリリースにのみ適用されます。

バグ修正メンテナンス

  • 以下は、「緊急」のバグ修正に適用されるパッケージの最小セットのリストです。
    • bind、bash、chrony、grub2、grubby、glibc、gnutls、httpd、kernel、libgcrypt、libvirt、nss、openssh、openssl、python 3.6 (RHEL 8)、python 3.9 (RHEL 9)、python 3.12 (RHEL 10)、qemu-kvm、rpm、sudo、systemd、wget、yum / dnf
  • リストにない「緊急」のバグは、Red Hat の判断で対処されます。
  • このポリシーは、Red Hat Enterprise Linux ライフサイクルポリシーに従って、現行のアクティブなマイナーリリースにのみ適用されます。

注記: アクティブなマイナーリリースとは、特定のマイナーリリースが提供されている期間のことを指します。たとえば、EUS が適用された RHEL 10.0 は、一般提供の開始日から 24 カ月間有効です。

Extended Life-cycle Support (ELS) アドオン

RHEL 7 ELS

RHEL 7 は現在、ELS 期間中です。RHEL 7 ELS では、最終マイナーリリースの 標準的なエラータ基準 に沿ったエラータが提供されます。RHEL 7 ELS は、IBM Z および x86 (64 ビットのみ) に対応しています。また、Red Hat Enterprise Linux for SAP Solutions、High Availability、および Resilient Storage のアドオンのメンテナンスも含まれています。

注記: ELS の対象は、RHEL サーバーの Standard または Premium サブスクリプションのみです。RHEL ELS は、ELS 期間の開始日 (RHEL 7 の場合は 2024 年 6 月 30 日) より前に購入する必要があります。期間開始前に購入されなかった場合、サブスクリプションの契約開始日は ELS 期間の開始日まで遡及されます。

RHEL 6 ELS Long-Life

RHEL 6 は ELS 期間を終え、現在は ELS Long-Life フェーズに移行しました。ELS Long-Life では、本来の ELS 終了日以降も、1 年単位の年次更新により継続的なサポートが提供されます。各期間において、特定の固定日に基づく 1 年間のサポートが提供されます。

RHEL 6 ELS Long-Life Term
Term 期間
Term 42026 年 1 月 1 日 -2026 年 12 月 31 日
Term 52027 年 1 月 1 日 -2027 年 12 月 31 日
Term 62028 年 1 月 1 日 -2028 年 12 月 31 日
Term 72029 年 1 月 1 日 -2029 年 12 月 31 日
Term 82030 年 1 月 1 日 -2030 年 12 月 31 日

RHEL 6 ELS は、IBM z Systems および x86 (32 ビットおよび 64 ビット) に対応しています。RHEL 6 ELS のパッケージリスト を参照してください。

注記: ELS Long-Life の対象となるのは、RHEL Server の Standard または Premium サブスクリプションのみです。

ライフサイクルの日付

「フルサポート終了日」と「メンテナンスサポートの終了日」として記載されている将来の日付はすべて概算であり、確定されたものではなく、変更される場合があります。

Red Hat Enterprise Linux のライフサイクルの日付

記載されている将来の日付はすべて概算であり、決定的なものではなく、変更される可能性があります。

終了したライフサイクルの日付

今後の更新が提供されない、旧バージョンのメジャー、マイナー、および延長メンテナンスに関するライフサイクルの日付は、/articles/4038291 を参照してください。

  1. EUS アドオンの詳細は、/node/4082531 を参照してください。