10.11. コンパイラーおよび開発ツール

GCC Toolset 10: Valgrind は IBM z15 アーキテクチャーのサポートを誤って報告していました

Valgrind は、特定の IBM z15 プロセッサー機能をサポートしていませんが、GCC Toolset 10 Valgrind のバグでは、z15 対応システム上で実行する際に z15 サポートを報告することになります。これにより、Valgrind で利用可能な場合に z15 機能の使用を試みるソフトウェアです。この問題を回避するには、z15 プロセッサーで実行している場合に、/usr/bin/valgrind 経由でアクセス可能な Valgrind のシステムバージョンを使用します。このビルドは z15 サポートを報告しません。

(BZ#1937340)

PCP の pmproxy におけるメモリーリーク

pmproxy サービスでは、5.3.0 より前のバージョンの Performance Co-Pilot (PCP) でメモリーリークが発生します。PCP バージョン 5.3.0 は、RHEL 8.4 および RHEL 8 の以前のマイナーバージョンでは使用できません。これにより、RHEL 8 ユーザーのメモリー使用量は予想よりも多くなる可能性があります。

この問題を回避するには、pmproxy のメモリー使用量を制限します。

  1. 以下のコマンドを実行して /etc/systemd/system/pmproxy.service.d/override.conf ファイルを作成します。

    # systemctl edit pmproxy
  2. 以下の内容を override.conf に追加して変更を保存します。

    [Service]
    MemoryMax=10G

    要件に従って 10G の値を置き換えます。

  3. pmproxy サービスを再起動します。

    # systemctl restart pmproxy

これにより、pmproxy のメモリー使用量が指定の制限に達すると、pmproxy サービスが再起動します。

(BZ#1991659)