Red Hat Update Infrastructure のライフサイクル

概要

Red Hat は、Red Hat Update Infrastructure (RHUI) の製品ライフサイクルを公開しています。これは、Red Hat Update Infrastructure の主要バージョンに対して定められた期間のサポートとメンテナンスをカバーし、お客様とパートナーが Red Hat インフラストラクチャーの管理を効果的に計画、デプロイ、サポートできるようにします。

ライフサイクルは、Red Hat Update Infrastructure のメジャーリリースごとに、一般提供 (GA) 開始日と呼ばれることが多い最初のリリース日から 3 - 5 年間にわたるさまざまなレベルのメンテナンスを識別します。

Red Hat Update Infrastructure のソフトウェア更新は、エラータアドバイザリーで提供されます。エラータは、必要に応じて個別にリリースされるか、マイナーリリースまたはメンテナンスとしてまとめて提供されます (バージョン 4.1 など)。 エラータには、該当の Red Hat Update Infrastructure リリースおよびアーキテクチャーで認定されたセキュリティー修正やバグ修正、および機能拡張が含まれる場合があります。セキュリティーエラータおよび緊急バグ修正エラータは、エラータアドバイザリーとは別にリリースされる唯一のエラータです。

Red Hat Update Infrastructure のライフサイクルは、各メジャーリリース内での変更レベルを抑え、予測可能性を高め、メンテナンス費用を下げるように設計されています。リリースされたすべてのエラータには、有効なサブスクリプションがあれば、ライフサイクル期間中はアクセスできます。Red Hat は、可能な限りの透明性を実現するためにこのライフサイクルを公開していますが、問題が発生した場合はこれらのポリシーに例外を設ける場合もあります。

詳細情報

サポートは公開された Red Hat Update Infrastructure の対象範囲に従って提供されます。Red Hat は、Red Hat Update Infrastructure デプロイメントごとにエラータメンテナンスを提供します。Red Hat のエンタープライズ製品が備える高い安定性を維持しつつ、新しいエンタープライズハードウェアおよびソフトウェアの迅速な採用を促進するため、ライフサイクルは 2 つのメンテナーンスフェズに分けられます。

サポートフェーズ 期間 フェーズの詳細
フルサポート 3 年間 機能拡張とメンテナンス
メンテナンスサポート 以下のチャートで定義されているとおり メンテナンスのみ: セキュリティーエラータと優先度が緊急のバグ修正

フルサポートフェーズは、製品の最初のメジャーバージョンがリリースされた日に始まり、その日から 3 年で終了します。メンテナンスサポートフェーズは、フルサポートフェーズの終了日に開始され、以下の表で定義されているとおり継続します。Red Hat Update Infrastructure のメジャーバージョン 1 には、フルサポートフェーズのみが含まれていることに注意してください。

対象範囲

次の表に、5 年間のライフサイクルの各フェーズで実行されるソフトウェアメンテナンスの種類を示します。

ライフサイクルフェーズ
説明 フルサポート メンテナンスサポート
GA1 後の期間 0 - 3 年 以下の**ライフサイクルの日付**表の定義に従う
インシデント数に制限のないテクニカルサポート2
セキュリティーエラータの随時リリース
バグ修正 Errata Advisory (RHBA) 3 の随時リリース
ソフトウェアの機能拡張
  1. サポートサービスの詳細は、サブスクリプション契約の一部として提供されています。
  2. Red Hat は、バグ修正エラータを作成する一方で、お客様のビジネスに大きく影響する深刻な問題に対処するための一時的な措置として Hotfix を提供する場合があります。

ライフサイクルの日付

Red Hat Update Infrastructure の実稼働フェーズ

フルサポートフェーズ:

追加の機能拡張は、Red Hat の判断により製品リリースを通じて提供されます。利用可能な評価済みのエラータはすべて、エラータアドバイザリーを介して、または必須のセキュリティーレベルのエラータの場合は必要に応じて製品に適用されます。更新された ISO イメージは、フルサポートフェーズでのみ提供されます。

メンテナンスサポートフェーズ:

影響度が「重大」または「重要」(定義については 問題の影響度の分類 を参照) の評価済みセキュリティーエラータは、マイナーリリースとは別にリリースされます。Red Hat の判断でメンテナンスサポートフェーズ中に緊急優先バグ修正エラータがリリースされる場合があります。

ライフサイクルの終了 (EOL) フェーズ

バージョンがメンテナンスサポートフェーズの終了に達すると、ライフサイクルの終了 (EOL) となります。これらのバージョンに対してエラータやソフトウェア更新は提供されなくなり、yum リポジトリーコンテンツは引き続き管理できますが、フルサポートバージョンへの RHUI アップグレードに関する問題以外のテクニカルサポートは提供されなくなります。お客様が適切なテクニカルサポートを引き続き受けるには、フルサポートされる Red Hat Update Infrastructure バージョンにアップグレードする必要があります。

クライアントシステム

Red Hat Update Infrastructure は、他のサポートされる Red Hat 製品向けのコンテンツ管理プラットフォームです。個々のサポートライフサイクルを超えて拡張したクライアントシステムはサポートされません。お客様には、サポートされていないクライアントプラットフォームから速やかに移行することをお勧めします。