Red Hat Gluster Storage のライフサイクル
概要
Red Hat では、Red Hat Gluster Storage 製品に特化したライフサイクルポリシーを設けています。これによりお客様やパートナー様は、テストサイクル、ロールアウト、デプロイメント、および実装について計画できるようになっています。このポリシーは、Red Hat Gluster Storage のすべてのバリアント (オンプレミス、パブリッククラウドなど) に適用されます。
詳細情報
Red Hat Gluster Storage のすべてのメジャーリリースは、一般提供の開始日 (GA 日) からサポート終了日 (以下のライフサイクル日付表に記載) までサポートされています。
Red Hat Gluster Storage 製品には、2024 年 12 月 31 日までのサポートライフサイクルが定義されており、その後は、Red Hat Gluster Storage 製品は EOL となることに注意してください。具体的には、RHGS 3.5 は、サポートされる RHGS シリーズの最終リリースとなります。RHGS 3.5.x は、定義された EOL の日付まで、一部のアップデートを引き続き受け取ります。3.5 より前の RHGS リリースは、サポートされなくなりました。Red Hat Gluster Storage 製品のサポートライフサイクルについて質問がある場合、またはお使いの Red Hat のモダナイゼーションと移行オプションについて詳しく知りたい場合は、Red Hat の営業担当者にお問い合わせください。
Red Hat Gluster Storage に対するソフトウェアの変更は、エラータアドバイザリーと呼ばれる個別のアップデートとして提供されます。すべての Errata 更新は、Red Hat Gluster Storage 製品のメジャーリリースでの増分更新および累積更新になります。Errata Advisory は必要に応じて個別にリリースされるか、またはマイナーリリースないしは z-stream としてまとめて提供されます。通常、新規機能はマイナーリリースのみに含まれますが、稀にお客様のニーズまたはその他の考慮事項に基づいて z-stream に含まれることもあります。エラータアドバイザリーには、セキュリティー修正 (Red Hat Security Advisory: RHSA)、バグ修正 (Red Hat Bug Fix Advisory: RHBA)、機能強化 (Red Hat Enhancement Advisory: RHEA) があります。
サブスクリプションを契約しているお客様は、Red Hat Gluster Storage のライフサイクル期間中、リリースされたすべての Errata Advisory にアクセスできます。Red Hat Gluster Storage の各メジャーリリースでは、すべての Errata Advisory (マイナーリリースの一部としてリリースされたものを含む) が Red Hat Gluster Storage の最新リリースとパッチセットに累積的に適用されます。Red Hat Gluster Storage のマイナーリリースおよび z-stream リリースは、ライフサイクルを再開したり、更新の新規のメンテナンスストリームを開始したりしません。マイナーリリースおよび z-stream リリースは、Red Hat Gluster Storage メンテナンスストリームに増分更新および累積更新のみを提供します。
RHGS のメジャーリリースのライフサイクルの間は、お客様には、新規のマイナーリリースおよび z-stream リリースが利用可能になる時点で更新していただくことになります。現在のリリースですでに修正されている問題については、迅速な修正は提供されません。お客様には、最新のリリースにアップグレードして修正プログラムを入手していただくことになります。報告されている問題が、現行の出荷されているリリースで修正されていない場合は、最新または直前のリリースに対してのみ迅速な修正を作成および検証することができるため、お客様にはお使いのシステムを最新リリースにアップグレードしていただくことになります。
ライフサイクルは、フルサポートフェーズ と メンテナンスサポートフェーズ の 2 つのフェーズに分かれます。
フルサポートフェーズ
このフェーズは、Red Hat Gluster Storage のメジャーバージョンの一般提供の開始日 (GA 日) から開始します。この期間に Red Hat からは、Red Hat Gluster Storage のマイナーリリースがデプロイされ、新機能およびマイナーリリース間に随時提供される Errata 更新が提供されます。随時提供される更新については、影響度が「重大」および「重要」のセキュリティー Errata Advisory (RHSA) と、優先度が「緊急」のバグ修正 Errata Advisory (RHBA) が利用可能になる時点で提供されます。
メンテナンスサポートフェーズ
最終のマイナーリリースより、ライフサイクルはフルサポートフェーズからメンテナンスサポートフェーズに移行します。メンテナンスサポートフェーズの期間は、新機能は提供されません。ただし、影響度が「重大」および「重要」のセキュリティー Errata Advisory (RHSA) と、優先度が「緊急」のバグ修正 Errata Advisory (RHBA) は利用可能になる時点で引き続き提供されます。
Red Hat Storage 3.5 は、Red Hat Gluster Storage 3 の最後のマイナーリリースになります。
RHEL のサポート
Red Hat Gluster Storage 3 (旧称 Red Hat Storage Server 3) 以降は、ストレージサーバーは Red Hat Enterprise Linux の 1 つ以上のバージョンでサポートされます。Red Hat は、RHEL のどのバージョンがストレージサーバーをサポートするかについての詳細をお知らせします。
セキュリティー更新
サポートライフサイクル全体を通じ、影響度が「重大」および「重要」に認定されたセキュリティー問題や、一部のミッションクリティカルなバグについては、更新されたパッケージで対応されます。セキュリティー問題の影響度の評価についての詳細は、問題の重大度の分類 を参照してください。
RHS 3.0.4 リリース後は、プライマリー RHS 3 RHN チャンネルと CDN リポジトリーで先行して提供された samba-3.x パッケージについては、追加の更新 (セキュリティー更新を含む) は提供されません。samba をご使用のすべての RHS のお客様には、継続的にサポートをご利用いただくために samba-4.x に移行することをお勧めします。
RHGS 3 Samba on RHEL 7 の更新後は、プライマリー RHGS 3 RHN チャンネルと CDN リポジトリーで先行して提供された ctdb2.5 パッケージでは、追加の更新 (セキュリティー更新を含む) は提供されません。ctdb をご使用のすべての RHGS のお客様には、継続的にサポートをご利用いただくために RHGS Samba リポジトリーにサブスクライブすることをお勧めします。
RHGS 3.1.3 リリース後は、プライマリー RHGS 3 RHN チャンネルと CDN リポジトリーで先行して提供され、かつ High Availability (HA) for NFS Ganesha の設定に必要なパッケージでは、追加の更新 (セキュリティー更新を含む) は提供されません。HA for NFS Ganesha をご使用のすべての RHGS のお客様には、継続的にサポートをご利用いただくために RHEL HA チャンネル/リポジトリーにサブスクライブすることをお勧めします。
アップグレードプロセス
更新プログラムは Red Hat の Content Delivery Network から取得します。セキュリティーおよびバグ修正については yum コマンドを使用して取得してください。
新しいマイナーリリースへのインサービス更新は、過去 2 回のマイナーリリース (n-2) からサポートされています。
注記
最新の安定性の修正と機能を取得するために、システムを定期的に最新バージョンに更新することを強くお勧めします。
サポート対象ハードウェア構成
ハードウェアは、Red Hat ナレッジベース に記載のサポート対象の構成から選択する必要があります。このリストは、新しいモデルが認定されるたびに更新および拡張されます。その他の構成については、個別に検討されます。