2.7. Red Hat Enterprise Virtualization におけるストレージドメインの自動リカバリー

Red Hat Enterprise Virtualization 環境内のホストは、各ドメインからのメタデータを読み取ることにより、データセンター内のストレージドメインをモニタリングします。データセンター内の全ホストが、ストレージドメインにアクセスできないことを報告すると、そのストレージドメインは非アクティブな状態となります。
Red Hat Enterprise Virtualization 3.1 よりも前のバージョンでは、非アクティブとなったストレージドメインは Manager により接続が解除されていました。接続の問題が解決した後にストレージに再接続するには、管理者による手動の操作が必要でした。
Red Hat Enterprise Virtualization 3.1 では ストレージドメインの自動リカバリー機能が導入されました。Manager は、非アクティブなストレージドメインの接続を解除する代わりに、ストレージドメインが一時的なネットワークの停止などを理由に一時的に非アクティブな状態になっていると仮定し、5 分ごとに非アクティブなストレージドメインの再アクティブ化を試みるようになりました。
管理者による操作は、ストレージ接続の中断の原因を修復するために必要となる場合がありますが、接続が復元されてからのストレージドメインの再アクティブ化は Manager が処理します。