第4章 電源管理

4.1. 電源管理とフェンシングについて

Red Hat Enterprise Virtualization 環境は、電源管理とフェンシングを設定することにより、柔軟性および回復力が最も高くなります。電源管理により、Red Hat Enterprise Virtualization Manager はホストの電源サイクルの操作を制御できるのに加えて、最も重要となるのは問題が検出されたホストをリブートできるようになることです。フェンシングは、問題のあるホストをリブートすることによって、稼働中の Red Hat Enterprise Virtualization 環境から分離して、パフォーマンスの低下を防ぐのに使用します。フェンスされたホストは、管理者の操作によって応答可能な状態に戻した後に、再度環境に復帰させることができます。
電源管理とフェンシングには、ホストのオペレーティングシステムには依存せずにホストを再起動するための特殊な専用ハードウェアを使用します。Red Hat Enterprise Virtualization Manager は、ネットワーク IP アドレスまたはホスト名を使用して電源管理デバイスに接続します。Red Hat Enterprise Virtualization では、電源管理デバイスとフェンスデバイスは同じデバイスを意味します。