10.7. ゲストの要件とサポート制限事項

Hypervisor 上で実行されているゲストには、以下の要件とサポート制限事項が適用されます。

表10.5 仮想ハードウェア

項目制限
CPU
  • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合は、ゲスト 1 台につき最大 160 の仮想 CPU がサポートされています。
  • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合は、ゲスト 1 台につき最大 240 の仮想 CPU がサポートされています。
RAM
RAM の要件は、ゲストによって異なります。各ゲストに必要な RAM の容量は、そのゲストのオペレーティングシステムの要件およびゲストの稼働中にかかる負荷によって異なります。また、数々のサポート制限事項も適用されます。
  • ゲスト 1 台につき、最小 512 MB の仮想 RAM がサポートされています。仮想 RAM が 512 MB 未満のゲストを作成することは可能ですが、サポートされません。
  • 64 ビットのゲスト 1 台につき最大 4000 GB の仮想 RAM がサポートされています。
  • 32 ビットの仮想マシンでサポートされる最大の仮想 RAM 容量は、仮想マシンによって異なります。標準の 32 ビットモードで稼働する 32 ビットの仮想マシンでサポートされる最大の仮想 RAM 容量は、仮想マシン 1 台につき 4 GB です。ただし、一部の仮想オペレーティングシステムは、サポートされている 4 GB のうち 2 GB しか使用しない点に注意してください。PAE (Page Address Extension) モードで稼働する 32 ビットの仮想マシンでサポートされる最大の仮想 RAM 容量は、仮想マシン 1 台につき 64 GB です。ただし、すべての仮想オペレーティングシステムがこの仮想 RAM 容量を使用するように設定できるわけではありません。
PCI デバイス
ゲスト 1 台につき、最大 31 の 仮想 PCI デバイスがサポートされています。この制限に不利となるデバイスは数多くあり、その一部は必須デバイスです。PCI デバイスの制限に不利となる必須デバイスには、PCI ホストブリッジ、ISA ブリッジ、USB ブリッジ、ボードブリッジ、グラフィックカード、IDE または VirtIO のブロックデバイスが含まれます。
ストレージ
ゲスト 1 台につき、最大 28 の仮想ストレージデバイスがサポートされており、3 の IDE と 25 の Virtio で構成することが可能です。