4.5. RPM インストール設定ファイル

JBoss Enterprise Application Platform 6 の RPM インストールには、アプリケーションサーバーの起動環境を指定するために、サービス初期化スクリプトにより使用される 3 つの追加設定ファイルが含まれます。これらのファイルの 1 つはすべての JBoss Enterprise Application Platform 6 インスタンスに適用され、他の 2 つはスタンドアロンおよびドメインモードサーバーに対してオーバーライドを提供します。

表4.1 RPM インストール設定ファイル

ファイル 説明
/etc/jbossas/jbossas.conf このファイルは最初に読み取られ、すべての JBoss Enterprise Application Platform 6 インスタンスに適用されます。
/etc/sysconfig/jbossas スタンドアロンサーバーに固有な設定。スタンドアロンサーバーとして実行された場合、ここで指定された値は、jbossas.conf の値よりも優先されます。
/etc/sysconfig/jbossas-domain ドメインモードサーバーに固有な設定。ドメインモードサーバーとして実行された場合、ここで指定された値は、jbossas.conf の値よりも優先されます。

表4.2 RPM インストール設定プロパティー

プロパティー 説明
JBOSS_USER
JBoss Enterprise Application Platform 6 が実行される場合のシステムユーザーアカウント。このユーザーもファイルの所有権を持ちます。
デフォルト値: jboss
JBOSS_GROUP
JBoss Enterprise Application Platform 6 ファイルが属するシステムユーザーグループ。
デフォルト値: jboss
JBOSS_START_WAIT
start または restart コマンドを受け取った後にサーバーが正常に起動されたことを確認するまで、初期化スクリプトが待機する秒数。
デフォルト値: 60
JBOSS_SHUTDOWN_WAIT
stop または restart コマンドを受け取ったときにサーバーをシャットダウンするまで初期化スクリプトが待機する秒数。
デフォルト値: 20
JBOSS_CONSOLE_LOG
コンソールログハンドラーがリダイレクトされるファイル。
デフォルト値: /var/log/jbossas/$JBOSSCONF/console.log
JAVA_HOME
Java Runtime Environment がインストールされたディレクトリー。
デフォルト値: /usr/lib/jvm/jre
JBOSS_HOME
アプリケーションサーバーファイルがインストールされたディレクトリー。
デフォルト値: /usr/share/jbossas
JAVAPTH
Java 実行可能ファイルがインストールされたパス。
デフォルト値: $JAVA_HOME/bin
JBOSSCONF
このサーバーを起動するサーバーモード (standalone または domain)
デフォルト値: サーバーモードに応じて standalone または domain
JBOSSSH
サーバーを起動するために使用されるスクリプト。
デフォルト値: $JBOSS_HOME/bin/$JBOSSCONF.sh
JBOSS_SERVER_CONFIG
使用するサーバー設定ファイル。
デフォルト値: standalone.xml (スタンドアロンサーバー) または domain.xml (ドメインサーバー)。