30.4.5. XA 復元
XA 復元はシステム障害またはアプリケーション障害に対応し、いずれかのアプリケーションプロセスまたはアプリケーションプロセスをホストしているマシンがクラッシュまたはネットワーク接続を失った場合であっても、トランザクションのリソースがトランザクションによって影響されるすべてのリソースに一括して適用されます。XA 復元の詳細については、このリリースの JBoss Enterprise Application Platform で提供される JBoss Transactions の文書を参照してください。
HornetQ は JBoss Transactions を使用してメッセージングリソースの復元を提供します。メッセージが XA トランザクションで関係する場合は、サーバークラッシュ時に、復元マネージャーにより、トランザクションが復元され、サーバーが再起動されたときにメッセージがコミットまたはロールバックされます (トランザクションの結果に基づきます)。
30.4.5.1. XA 復元設定
HornetQ XA 復元を有効にするには、復元マネージャーが HornetQ に接続してリソースを復元するよう設定する必要があります。以下のプロパティーを
JBOSS_DIST/jboss-as/server/PROFILE/conf/jbossts-properties.xml
の jta
セクションに追加する必要があります。
<properties depends="arjuna" name="jta"> ... <property name="com.arjuna.ats.jta.recovery.XAResourceRecovery.HornetQ1" value="org.hornetq.jms.server.recovery.HornetQXAResourceRecovery;[connection configuration]"/> </properties>
[connection configuration]
には、[connector factory class name],[user name], [password], [connector parameters]
という形式で HornetQ ノードに接続するために必要なすべての情報が含まれます。
[connector factory class name]
は HornetQ に接続するために使用されるConnectorFactory
の名前に対応します。値はorg.hornetq.core.remoting.impl.invm.InVMConnectorFactory
またはorg.hornetq.core.remoting.impl.netty.NettyConnectorFactory
のいずれかになります。[user name]
は、クライアントセッションを作成するユーザー名です。これはオプションです。[password]
は、クライアントセッションを作成するパスワードです。これは、ユーザー名が指定された場合のみ必須になります。[connector parameters]
は、接続ファクトリーに渡されるカンマで区切られたキーと値のペアのリストです (トランスポートパラメーターのリストについては、14章トランスポートの設定 を参照してください)。
注記
HornetQ は、
JBOSS_DIST/jboss-as/server/PROFILE/conf/jbossts-properties.xml
で指定されたコネクターに対応する有効なアクセプターを持つ必要があります。