5.3. 設定ファイル

設定ファイルは、JBoss Enterprise Application Server ディレクトリー構造の複数の場所に格納されます。どのような場合でも、このファイルは、プロファイル間で共有されないため、実行する各サーバープロファイルで変更する必要があります。

/deploy/hornetq/ に格納されたファイル

hornetq-configuration.xml
これは、主要な HornetQ 設定ファイルです。このファイル内のすべてのパラメーターは、付録A 設定リファレンス で説明されています。このファイルの詳細については、「主要な設定ファイル」 を参照してください。

注記

hornetq-configuration.xml 設定のプロパティー file-deployment-enabled (false に設定された場合) は、他の設定ファイルがロードされないことを意味します。デフォルトでは、この値は true に設定されます。
hornetq-jboss-beans.xml
これは、Microcontainer が作成する Bean と Bean 間で適用する依存関係を定義する JBoss Microcontainer Bean ファイルです。
hornetq-jms.xml
デフォルトでは、ディストリビューション設定に、JMS キュー、トピック、および接続ファクトリーをこのファイルから JNDI にデプロイするサーバーサイド JMS サービスが含まれます。JMS を使用してない場合、またはサーバーサイドで JMS オブジェクトをデプロイする必要がない場合は、このファイルは必要ありません。JMS の使用の詳細については、6章JMS の使用 を参照してください。

/conf/props/ に格納されたファイル

hornetq-users.properties
HornetQ には、hornetq-users.properties ファイルからユーザークレデンシャルを取得するセキュリティーマネージャー実装とともに出荷されます。このファイルには、ユーザーおよびパスワード情報が含まれます。セキュリティーの詳細については、29章セキュリティ を参照してください。
hornetq-roles.properties
このファイルには、ユーザーが使用するパーミッションを持つロールとともに hornetq-users.properties で定義されたユーザー名が含まれます。セキュリティーに関する詳細については、29章セキュリティ を参照してください。
値をシステムプロパティーの名前で置き換えることにより、サーバープロファイルのすべての設定ファイルでシステムプロパティー置換を使用することもできます。コネクター設定とともにこの例を以下に示します。
<connector name="netty">
   <factory-class>org.hornetq.core.remoting.impl.netty.NettyConnectorFactory
</factory-class>
   <param key="host" value="${hornetq.remoting.netty.host:localhost}" type="String"/>
   <param key="port"  value="${hornetq.remoting.netty.port:5445}" type="Integer"/>
</connector>
ここでは、2 つの値がシステムプロパティー hornetq.remoting.netty.host および hornetq.remoting.netty.port と置き換えられたことを確認できます。これらの値は、システムプロパティーにある値によって置き換えられます (値が存在する場合)。値が存在しない場合は、デフォルトでそれぞれ localhost または 5445 に設定されます。デフォルト値を提供しないこともできます (つまり、${hornetq.remoting.netty.host})。ただし、この場合は、システムプロパティーを提供する必要があります。