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2.3. コントロールグループの変更

systemd で監視される各永続ユニットには、/usr/lib/systemd/system/ ディレクトリーにあるユニット設定ファイルがあります。サービスユニットのパラメーターを変更するには、この設定ファイルを変更します。これは、手動で、または systemctl set-property コマンドを使用してコマンドラインインターフェイスから行うことができます。

2.3.1. コマンドラインインターフェイスからのパラメーターの設定

systemctl set-property コマンドを使用すると、アプリケーションの実行中にリソース制御設定を永続的に変更できます。これを行うには、root として次の構文を使用します。
~]# systemctl set-property name parameter=value
name は、変更する systemd ユニットの名前に、parameter は、変更するパラメーターの名前に、value は、このパラメーターに割り当てる新しい値に置き換えます。
すべてのユニットパラメーターを実行時に変更できるわけではありませんが、リソース制御に関連するパラメーターのほとんどは変更できます。完全なリストについては 「ユニットファイルの変更」 を参照してください。systemctl set-property を使用すると、複数のプロパティーを一度に変更できることに注意してください。これは、個別に設定する場合に比べ推奨の方法です。
変更は即座に適用され、再起動後も保持されるようにユニットファイルに書き込まれます。設定を一時的にする --runtime オプションを渡すことで、この動作を変更できます。
~]# systemctl set-property --runtime name property=value

例2.2 systemctl set-property の使用

コマンドラインから httpd.service の CPU とメモリーの使用量を制限するには、次のように入力します。
~]# systemctl set-property httpd.service CPUShares=600 MemoryLimit=500M
これを一時的な変更にするには、--runtime オプションを追加します。
~]# systemctl set-property --runtime httpd.service CPUShares=600 MemoryLimit=500M