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Ret Hat サポートチームにファイル (vmcore、rhev logcollector、sosreport、ヒープダンプ、ログファイルなど) を送信する方法

Solution Verified - Updated -

Environment

  • Red Hat サポートに送信する必要のあるファイル
  • Red Hat Secure FTP - sftp.access.redhat.com ("User Guide")
  • 注記: 電子メールに添付されているファイルをサポートケースに送信しないでください。
    • 返答メールのテキスト本文はケース内のコメントとして処理されますが、メールの添付ファイルはすべて削除および破棄されます。 メールの添付ファイルとして送信せずに、以下の「解決策」に記述されている方法の 1 つを使用してください。

Issue

  • Red Hat サポートにファイルを送信する方法

    • 実稼働サーバーがクラッシュしたときに、どのようにドキュメント、スクリーンショット、およびクラッシュダンプ (kdump) を添付しますか?
    • ハードリブート後に、tcpdump、strace、top、ps、vmstat、iostat などのデータを収集し、分析用に提供します。送信先はどこでしょうか?
    • システムがハングしたのでその理由を知りたいのですが、どのように分析用のデータを提供したらよいですか?
    • Red Hat サポートケースにファイルを添付するには、どうすればよいですか?
    • サポートチームにファイルをアップロードする必要があります。
    • Red Hat のサポートケースにファイルを添付する必要があります。
  • Red Hat サポートにサイズの大きなファイル (vmcore、rhev logcollector、サイズの大きな sosreports、ヒープダンプ、サイズの大きなログファイルなど) を提供する方法

    • カスタマーポータルのアップローダーは、添付ファイルごとに 250GB までのサイズのアップロードをサポートしています。
    • redhat-support-tool は、1GB 以下のファイルのアップロードのみをサポートしていますが、Red Hat のテクニカルサポートにサイズが大きなファイルをアップロードするには、どうすればよいですか?
  • Red Hat の Secure FTP (sftp.access.redhat.com) にファイルをアップロードする方法

Resolution

目次

  1. カスタマーポータルでのファイルのアップロード
  2. アーカイブ作成時の sos レポートの自動アップロード
  3. Red Hat Support Tool
  4. Secure FTP
  5. アップロード用のファイルの分割
  6. ファイルのダイジェストの計算

カスタマーポータルでのファイルのアップロード

最大 250GB のファイルをカスタマーポータルに直接アップロードできるようになりました。サイズの大きなファイルのアップロードに別の方法を使用する必要がなくなりました。Red Hat カスタマーポータルでファイルを添付する場合は、Attaching or Uploading Files を参照してください。

IE (Internet Explorer) ブラウザーでは、15 分経過してもアップロードが完了しない場合はタイムアウトになるという既知の問題が存在します。これは、非常に大きなファイルのアップロードでのみ発生します。非常に大きなファイルを提供する必要がある場合は、この問題が修正されるまで Chrome/Firefox または FTP を使用してください。

アーカイブ作成時の sos レポートの自動アップロード

sos-3.9 以降では、sos は生成されたアーカイブを自動的にアップロードする --upload オプションをサポートしています。アーカイブのローカルコピーが引き続き存在する点に留意してください。

Red Hat Enterprise Linux システムで実行する場合、--upload オプションを使用すると、ユーザーはカスタマーポータルの認証情報の入力を求められます。

# sosreport --upload

sosreport (version 4.2)

[...]

Please enter the case id that you are generating this report for []: 123456
Enter your Red Hat Customer Portal username (empty to use public dropbox): your-username
Please provide the upload password for your-username: 

[...]

Your sosreport has been generated and saved in:
    /var/tmp/sosreport-myhost-123456-2022-08-11-sgczqyo.tar.xz

Attempting upload to Red Hat Customer Portal
Uploaded archive successfully

指定されたケース番号にアクセス可能な ケース番号とログイン認証情報を提供することにより、sos は完了時に、結果として生成されたアーカイブをケースに直接アップロードします。これらのいずれかが提供されていないか、正しくない場合 (たとえば、提供された認証情報のケース番号が正しくない場合)、sos はフォールバックして Red Hat のセキュアな FTP サーバーにアーカイブをアップロードします。

# sos report --upload

sosreport (version 4.2)

[...]

Please enter the case id that you are generating this report for []: 123456
Enter your Red Hat Customer Portal username (empty to use public dropbox): incorrect-user
Please provide the upload password for your-username: 

[...]

Your sosreport has been generated and saved in:
    /var/tmp/sosreport-myhost-123456-2022-08-11-hyrtzji.tar.xz

Attempting upload to Red Hat Customer Portal
Upload to Red Hat Customer Portal failed. Trying sftp://sftp.access.redhat.com
Attempting upload to Red Hat Secure FTP
Unable to retrieve Red Hat auth token using provided credentials. Will try anonymous.
User 'xAnrDdnP'used for anonymous upload. Please inform your support engineer so they may retrieve the data.
Uploaded archive successfully

注記: 匿名ユーザーは、再利用できない一時的なユーザーです。サポートエンジニアがアーカイブを取得して確認できるように、関連するサポートケースの認証情報などをサポートエンジニアに 提供する必要があります

以下の方法を使用して、--upload 認証情報を提供することができます。

  1. 上記のように --upload を使用し、インタラクティブなプロンプトを使用します。
  2. --upload-user および --upload-pass を使用して、プロンプトなしで認証情報を提供します。これは、--batch を使用して sos report のインタラクティブな実行を回避する際に役立つ場合があります。ただし、これにより、プレーンテキストのパスワードが ps などのさまざまなプロセスの情報収集によってキャプチャーされることに注意してください。
  3. SOSUPLOADUSER 環境変数および SOSUPLOADPASSWORD 環境変数の両方、またはいずれか一方を使用します。設定されている場合、--upload 関数は認証情報の入力を求めず、これらの値はアーカイブ内のどのコレクションにも 表示されません

Red Hat Support Tool

注記: Red Hat Support Tool は、RHEL 7 および RHEL 8 のアクティブマイナーバージョンのツールの新しいバージョン (redhat-support-tool >= 0.13.0 以降) で、単一ファイルのアップロードごとに 1 GB のサイズ制限をなくしました。これにより、1 GB を超えるファイルもケースに直接アップロードできるようになりました。この問題は RHBZ Bug 1765392 で対処され、エラータ RHBA-2022:0623 で修正されました。

注記: RHEL 6 の場合、単一ファイルのアップロードごとに 1 GB のサイズ制限が引き続きあり、RHEL 6 ビルドはまもなく機能しなくなります。詳細は、こちらの ソリューション記事 を参照してください。

注記: redhat-support-tool は RHEL 9 以降には同梱されません。

  • ケースへ直接アップロード: システムからファイルを直接アップロードするには、Red Hat Support Tool (redhat-support-tool) を使用することもできます。これにより、柔軟性やスクリプト機能が提供されます。sosreport などのファイルをアップロードする場合、最も簡単な方法は以下のとおりです。

    $ redhat-support-tool addattachment -c CASE_NUMBER /path/to/sosreport
    

大きなファイルの場合は、-s オプションを追加できます。これは、帯域幅が狭い場合、または組織のファイル転送接続に時間制限や量的な制限がある場合にのみ、必要になる可能性があります。

注記: インストール手順を含む redhat-support-tool に関する詳細は、Red Hat Access: Red Hat Support Tool を参照してください。

  • Red Hat Secure FTP 経由でのケースへのアップロード

    • ファイルをカスタマーポータルに直接アップロードします。Red Hat Secure FTP 経由でアップロードする場合は、"-f" オプションを使用します。

      $ redhat-support-tool addattachment -c CASE_NUMBER -f /path/to/sosreport
      
    • ファイルの分割による Secure FTP へのアップロード: これはサポートされなくなりました。詳細は、RHEL 8.5 Release Notes 参照してください。

Secure FTP

Red Hat の新しい Secure FTP プラットフォーム sftp.access.redhat.com を利用できるようになりました。

新しいプラットフォームは、従来の dropbox.redhat.com ファイル共有プラットフォームに代わるもので、お客様が Red Hat にファイルをアップロードするために、コマンドラインによるアクセスが可能で、持続可能なクロスプラットフォームのエンドポイントを提供することが目的です。新しい Secure FTP は、サポートケースへのファイルの添付や、サポートケース以外のファイルの共有に使用できます。新しい Secure FTP プラットフォームの使用方法に関する詳細は、Red Hat Secure FTP - User Guide を参照してください。

アップロード用のファイルの分割

50 GB の vmcore ファイルを Red Hat にアップロードしても問題のないお客様もいらっしゃいますが、1 - 2GB 以上のファイルで問題が発生するお客様もいらっしゃいます。ファイルのサイズやネットワークの輻輳などが原因で大きなファイルのアップロードが確実に完了しない場合や、その他の問題でアップロードが正常に完了しない場合があります。 アップロードに失敗すると、多くの場合、ファイルを最初からアップロードし直す必要があります。

サイズ、ネットワークの安定性、またはその他の問題が原因で、過去にポータルや redhat-support-tool (または FTP) でファイルのアップロードに問題があった場合は、ファイルを分割して分割されたファイルごとにアップロードできます。現在、Vmcore などの大きなファイルを分割する場合は、はじめに 1GB のファイルに分割することが推奨されています。 それでも失敗した場合は、512m のサイズにフォールバックして再試行します。

  • splitコマンドを使用すると、dropbox.redhat.com へのアップロードや、Red Hat カスタマーポータルでのサポートケースへのアップロード用に、大きなサイズのファイルを小さなチャンクに分割できます。 分割されたファイルのうち、1 つのファイルのアップロードに失敗した場合は、そのファイルのみを再度アップロードします。

    • たとえば、以下を実行すると、vmcore の大きなファイル (8.5GiB) が 9 つの小さなファイルに分割されます。 -b 1024m コマンドラインオプションは、分割ファイルのサイズをそれぞれ最大 1024MB (1GiB) に制限します。

      # ls -ltrh largefile.tar.xz
      -rw-rw-r--. 1 root    root    8.5G Feb 20 13:54 largefile.tar.xz
      # split -b 1024m -a 2 -d largefile.tar.xz largefile.tar.xz.part
      # ls -ltrh largefile.tar.xz.*
      -rw-rw-r--. 1 root root 1.0G Feb 21 10:01 largefile.tar.xz.part00
      -rw-rw-r--. 1 root root 1.0G Feb 21 10:01 largefile.tar.xz.part01
      -rw-rw-r--. 1 root root 1.0G Feb 21 10:01 largefile.tar.xz.part02
      -rw-rw-r--. 1 root root 1.0G Feb 21 10:01 largefile.tar.xz.part03
      -rw-rw-r--. 1 root root 1.0G Feb 21 10:01 largefile.tar.xz.part04
      -rw-rw-r--. 1 root root 1.0G Feb 21 10:01 largefile.tar.xz.part05
      -rw-rw-r--. 1 root root 1.0G Feb 21 10:01 largefile.tar.xz.part06
      -rw-rw-r--. 1 root root 1.0G Feb 21 10:02 largefile.tar.xz.part07
      -rw-rw-r--. 1 root root 508M Feb 21 10:02 largefile.tar.xz.part08
      
    • cat コマンドを使用すると、分割されたファイルを 1 つのファイルに戻すことができます。

      # ls -1c -v largefile.tar.xz.part* | xargs -I {} cat {} >> largefile.tar.xz
      
    • 詳細およびコマンドオプションは、man split を参照してください。

ファイルのダイジェストの計算

  • アップロードしたファイルの MD5 メッセージダイジェストを計算するには、以下を実行します。

     $ md5sum [filename]
    
  • または、アップロードしたファイルの SHA1 メッセージダイジェストを計算するには、以下を実行します。

     $ sha1sum [filename]
    

ファイアウォールの設定

ファイアウォールの内側にある場合は、以下へのアクセスを許可することを推奨します。

  • HTTP メソッド [メソッドに適用 - カスタマーポータル経由でファイルをアップロード、アーカイブ作成中に sos レポートを自動アップロード、Red Hat サポートツール]

    • ホスト: api.access.redhat.com、rh-case-attachments.redhat.com
    • プロトコル: HTTP、HTTPS、
    • ポート: 80、443
    • HTTP メソッド: GET、POST、PUT、DELETE
  • FTP メソッド

    • ホスト: sftp.access.redhat.com
    • プロトコル: SFTP
    • ポート: 22 (デフォルト)、80 (設定が必要)

脚注

This solution is part of Red Hat’s fast-track publication program, providing a huge library of solutions that Red Hat engineers have created while supporting our customers. To give you the knowledge you need the instant it becomes available, these articles may be presented in a raw and unedited form.

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