Red Hat Subscription Management の概要
Red Hat Subscription Management (RHSM) は、Red Hat サブスクリプションとエンタイトルメントを管理するサービスです。RHSM のコンテンツには、Red Hat Satellite、Subscription Asset Manager (SAM)、および受賞歴のあるカスタマーポータルからアクセスできます。
RHSM は、Red Hat Network (RHN) Hosted の後継サービスです。Red Hat は、2017 年 7 月に、Red Hat Network (RHN) ホストインターフェイスから RHSM インターフェイスに移行します。2017 年 7 月以降、RHN ユーザーインターフェイスにはアクセスできなくなります。
- RHSM は、以下に挙げる 3 つのサーバーツールを使用します。
- Open-source サブスクリプションサービス (Candlepin)
- コンテンツサービス (CDN)
- サブスクリプションサービスインターフェイス (受賞歴のあるカスタマーポータル)または Satellite 6
クライアント
RHSM は、クライアントおよびサーバーのアーキテクチャーを使用して、candlepin サービスでサブスクリプションを管理します。Red Hat は、candlepin インスタンスを常に利用できるように管理します。また、RHSM、Satellite 6、または SAM から candlepin のインスタンスをデプロイすることもできます。このサービスを通して、複数のシステムを管理し、アカウントに登録されているすべてのサブスクリプションを表示できます。
RHSM の機能
RHSM は、Red Hat サブスクリプション、エンタイトルメント、契約の価値を存分に活用し、Red Hat のシステム管理ツールと統合しているため、サブスクリプションの選択に柔軟性が加わります。
RHSM がサポートする機能の詳細な一覧は、What subscription management services are offered by RHSM? を参照してください。
RHSM は、以下の 4 つの主要目的の達成のためにお客様組織が実現できるように手助けします。
- サブスクリプションの適用方法を改善する
- 利用可能なサブスクリプションと、登録した Red Hat システムのデュアルインベントリを保持する
- システムからサブスクリプションへのマッピングにより、適切なサブスクリプションをシステムに適用するのが容易になる
- コスト削減と、効率化の実現
- サブスクリプションの割り当てと連絡先の有効期限切れを追跡することで、企業コンプライアンスを保持する
- 現在のサブスクリプションとシステムの中央在庫管理ができるようにすることで、IT 監査の準備を簡略化する
RHSM からは以下のことができます。
- アクティベーションキーを使用してシステムを登録する
- 契約と、その契約に適用されるシステムと注文の概要を表示する
- サブスクリプションとエンタイトルメントの情報をユーザーインターフェイスで一度に表示する
- サブスクリプションの概要を表示する (これにより契約更新の決定が簡単になります)
- システムごとに、RHSM に順守しているシステムを表示する
- サブスクリプションを移行する
登録プロセス
RHSM では、安全な証明書を使用することで、購入したサブスクリプションの種類、そのサブスクリプションの使用場所と使用方法を確認する機能が改善されました。さらには、ソフトウェアの使用方法が改良され、(物理、仮想、およびクラウドベースの) デプロイ間におけるサブスクリプションの移植性が改善されました。
Red Hat 製品のインストール時に、製品の証明書がシステムにインストールされます。システムを Red Hat Subscription Management に登録すると、システムの証明書はシステムに保存され、以下のことができるようになります。
- 製品をシステムに追加する
- サブスクリプションをシステムに登録する
- アップデートを受け取る
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