第4章 テクノロジープレビュー、非推奨、および廃止された機能

4.1. テクノロジープレビューの機能

重要

テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、開発プロセスの中でお客様に機能性のテストとフィードバックをしていただくことを目的としています。詳しい情報は、「テクノロジープレビュー機能のサポート範囲」 を参照してください。

以下の表で、テクノロジープレビューとして利用可能な Red Hat Virtualization の機能を説明します。

表4.1 テクノロジープレビューの機能

テクノロジープレビューの機能詳細

増分バックアップ - Changed Block Tracking (CBT: 変更ブロックのトラッキング) をベースとする

基礎となるディスク形式に関係なく、RAW ゲストデータのバックアップおよび復元に対するサポートが新しくなったことで、バックアップはこれまでより簡単、迅速かつ堅牢となり、バックアップアプリケーションとの統合も改善されました。

  • ディスクは QCOW2 形式である必要があります。
  • 増分バックアップは、RAW ボリュームではなく RAW ゲストデータでのみ機能します。

特長

  • 一時的なスナップショットを使用せずに QCOW2 形式を使用して、ディスクに対してフルバックアップまたは増分バックアップを実行します。
  • QCOW2 ディスク用に QCOW2 データをコピーする代わりに、RAW ゲストデータをバックアップします。
  • RAW ゲストデータを RAW または QCOW2 ディスクに復元します。

IPv6

静的 IPv6 割り当ては Red Hat Virtualization 4.3 および 4.4 で完全にサポートされていますが、Dynamic IPv6 割り当てをテクノロジープレビューとして利用できます。

注記

Dual Stack はサポートされていないため、クラスター内のすべてのホストは、IPv4 と IPv6 を同時に使用するのではなく、RHV ネットワークに IPv4 または IPv6 を使用する必要があります。

IPv6 サポートの詳細は、『管理ガイド』の「IPv6 ネットワークサポート」を参照してください。

noVNC コンソールオプション

HTML5 を使用してブラウザーで仮想マシンのコンソールを開くためのオプション。

Websocket プロキシー

ユーザーは noVNC コンソールから仮想マシンに接続することができます。

ネストされた仮想化のための VDSM フック

仮想マシンはホストとして動作することができます。詳細は、『Administration Guide』の「Enabling nested virtualization for all virtual machines」を参照してください。

VMware および RHEL 5 Xen からの Debian および Ubuntu 仮想マシンのインポート

virt-v2v が Debian および Ubuntu 仮想マシンを VMware または RHEL 5 Xen から KVM に変換できるようにします。

既知の問題:

  • virt-v2v は、GRUB2 設定内のデフォルトのカーネルを変更できません。ゲストオペレーティングシステムで設定されているカーネルは、より最適なバージョンが利用できる場合でも、変換中には変更されません。
  • Debian または Ubuntu 仮想マシンを VMware から KVM に変換した後には、仮想マシンのネットワークインターフェースの名前が変わる場合があり、手動での設定が必要となります。

NVDIMM ホストデバイス

ホストマシンで NVDIMM にサポートされる仮想マシンに、エミュレーションされた NVDIMM を割り当てることをサポートします。詳細は、「NVDIMM Host Devices」 を参照してください。

Open vSwitch (OVS) クラスタータイプのサポート

Open vSwitch ネットワーク設定機能が追加されます。

同一データセンター内の共有およびローカルストレージ

単一ブリックの Gluster ボリュームの作成が可能です。これにより、ローカルストレージを共有データセンターのストレージドメインとして使用することができます。

Cinderlib の統合

CinderLib ライブラリーを活用し、完全な Cinder-OpenStack デプロイメントがない状態でも Red Hat Virtualization で Cinder 対応のストレージドライバーを使用します。ファイバーチャネルおよび iSCSI ストレージに加えて、Ceph ストレージのサポートが追加されます。Cinder ボリュームは Red Hat Virtualization Host でのマルチパスに対応します。

OpenID Connect を使用した SSO

Keycloak を使用した外部 OpenID Connect 認証に対するサポートが追加されます (ユーザーインターフェースおよび REST API 使用の両方)。

oVirt Engine のバックアップ

Ansible ovirt-engine-backup ロールを使用した Red Hat Virtualization Manager のバックアップ/復元に対するサポートが追加します。

UEFI の Q35 チップセット

仮想マシンは、SecureBoot の使用にかかわらず、Q35 チップセットおよび UEFI を使用できます。

Bochs ディスプレイエミュレーター

UEFI ゲストマシンに、Bochs ディスプレイビデオカードエミュレーターのサポートが追加されました。この機能は、クラスターレベル 4.6 以上を使用するゲスト UEFI サーバーのデフォルトになりました。ここでは、BOCHS は Video Type のデフォルト値になります。

仮想 NICプロファイルのフェイルオーバー

この機能により、ユーザーは移行時にアクティブ化されるフェイルオーバーネットワークを使用して、ダウンタイムを最小限に抑え、SR-IOV 経由で接続された仮想マシンを移行することができます。