第1章 OCP での Fuse Online のインストール

オンサイトで Fuse Online を OCP にインストールするための主なステップは以下のとおりです。

  1. クラスター管理者権限を持つユーザーが、以下を実行します。

    1. インストールスクリプトをダウンロードします。
    2. クラスターレベルでカスタムリソース定義 (CRD) を登録します。
    3. プロジェクトで Fuse Online をインストールするユーザーにパーミッションを付与します。
  2. Fuse Online をインストールするためにパーミッションを付与されたユーザーは、以下を実行します。

    1. すべての前提条件を満たしていることを確認します。
    2. インストール先の OpenShift プロジェクト、Fuse Online の OpenShift ルート、および OpenShift ログのアクセスレベルを考慮して Fuse Online をインストールする方法を決定します。
    3. インストールスクリプトをダウンロードします。
    4. 決定内容を実装するコマンドを使用して、インストールスクリプトを実行します。
    5. Fuse Online が稼働中であることを確認します。
注記

Fuse Online のインストール手順では、コンテナーレジストリーが内部であることを前提としています。Fuse Online は、外部コンテナーレジストリー、カスタムレジストリー、または非接続環境でのレジストリーの使用をサポートせず、テストもしません。

詳細は以下のセクションを参照してください。

1.1. Fuse Online リソースをデプロイするためのカスタムリソース定義の登録

Fuse Online のインストールを可能にするため、クラスター管理者はカスタムリソース定義を登録します。管理者は、OpenShift クラスターに対して 1 度だけこれを実行する必要があります。また、管理者は Fuse Online をインストールするためのパーミッションを適切なユーザーに付与します。これで、各ユーザーがプロジェクトに Fuse Online をインストールできるようになります。

前提条件

  • クラスターの管理者権限を持っている必要があります。
  • oc クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online をインストールする OCP クラスターに接続されている必要があります。

手順

  1. 以下の場所から Fuse Online インストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードします。

    https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.8

    ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブを展開します。fuse-online-install-1.8 ディレクトリーには、Fuse Online をインストールするためのスクリプトとサポートファイルが含まれます。

  2. 適切に接続され、カスタムリソース定義を一覧表示できることを確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ oc get crd

  3. クラスターレベルでカスタムリソース定義を登録するには、fuse-online-install-1.8 ディレクトリーに移動し、以下のコマンドを実行します。

    $ bash install_ocp.sh --setup

  4. Fuse Online をインストールする必要のある各ユーザーにインストールパーミッションを付与します。たとえば、ユーザー名 developer を持つアカウントにパーミッションを付与するとします。以下のコマンドを実行すると、developer アカウントが現在接続されているクラスターでアクセス可能なプロジェクトに Fuse Online をインストールするためのパーミッションが developer に付与されます。

    $ bash install_ocp.sh --grant developer --cluster

    Fuse Online をインストールするパーミッションが必要な各ユーザーアカウントに対して、このコマンドを繰り返します。