第1章 はじめに

本ガイドは、Red Hat OpenStack Platform 環境のコンポーネントのインストール/設定方法に関するリファレンスを提供します。インストールと設定の情報は、以下のコンポーネントごとに分類されています。
  • MariaDB データベースサーバー
  • RabbitMQ メッセージブローカー
  • Identity サービス
  • Object Storage サービス
  • Image サービス
  • Block Storage サービス
  • OpenStack Networking
  • Compute サービス
  • Orchestration サービス
  • Dashboard
  • Data Processing サービス
  • Telemetry サービス
  • Time-Series-as-a-Service
  • File Share サービス (テクノロジープレビュー)
  • Database-as-a-Service (テクノロジープレビュー)

注記

OpenStack のコンポーネントとそのインターフェースに関する概要は、『アーキテクチャーガイド』 (https://access.redhat.com/documentation/en/red-hat-openstack-platform/)を参照してください。
本ガイドには、すべてのコンポーネントに共通するデータベースの設定やファイアウォールの設定などのタスクや、各コンポーネントの設定に固有のタスクが含まれます。

1.1. 必要なチャンネルのサブスクライブ

Red Hat OpenStack Platform をインストールするには、OpenStack 環境にある全システムを Red Hat サブスクリプションマネージャーで登録して、必要なチャンネルをサブスクライブします。

手順1.1 必要なチャンネルのサブスクライブ

  1. コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。
    # subscription-manager register
  2. 自分が使用することのできる Red Hat OpenStack Platform のサブスクリプションについての詳しい情報を確認するには、以下のコマンドを実行します。
    # subscription-manager list --available --matches '*OpenStack Platform*'
    このコマンドでは、以下のような出力が表示されるはずです。
    +-------------------------------------------+
        Available Subscriptions
    +-------------------------------------------+
    Subscription Name:   Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform, Standard (2-sockets)
    Provides:            Red Hat Beta
    ...
                         Red Hat OpenStack
    ...
    SKU:                 ABC1234
    Contract:            12345678
    Pool ID:             0123456789abcdef0123456789abcdef
    Provides Management: No
    Available:           Unlimited
    Suggested:           1
    Service Level:       Standard
    Service Type:        L1-L3
    Subscription Type:   Stackable
    Ends:                12/31/2099
    System Type:         Virtual
  3. 上記のコマンドで表示された Pool ID を使用して、Red Hat OpenStack Platform のエンタイトルメントをアタッチします。
    # subscription-manager attach --pool=Pool ID
  4. 関係のないチャンネルは無効にして、必要なチャンネルを有効にします。
    # subscription-manager repos --disable=* \
    --enable=rhel-7-server-rpms \
    --enable=rhel-7-server-openstack-9-rpms \
    --enable=rhel-7-server-rh-common-rpms \
    --enable=rhel-7-server-extras-rpms
    
  5. yum update コマンドを実行してからリブートし、カーネルを含む最新のパッケージが確実にインストールされて実行されるようにします。
    # yum update
    # reboot
Red Hat OpenStack Platform パッケージを受信するための設定が正常に完了しました。リポジトリーの設定は、yum repolist コマンドを使用して随時確認することができます。