Red Hat Training

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1.3.3. ISS (Inter-Satellite Synchronization) のユースケース

Inter-Satellite Synchronization (ISS) は組織のニーズに応じていくつか異なる方法で使用することができます。本セクションでは、ISS の使用方法と、これらのケースを設定/操作する方法を説明します。

例1.4 ステージング Satellite

この例では、Satellite を ステージング Satellite として使用して、コンテンツの準備とパッケージの品質保証作業を行い、実稼働での使用に適していることを確認します。コンテンツの実稼働での使用が承認されると、実稼働 Satellite はステージング Satellite のコンテンツを同期します。
  1. satellite-sync コマンドを実行して、rhn_parent (通常は Red Hat Network Hosted) とデータを同期します。
    satellite-sync -c your-channel
    
  2. 以下のコマンドを実行して、ステージングサーバーからデータを同期します。
    satellite-sync --iss-parent=staging-satellite.example.com -c custom-channel

例1.5 同期されたスレーブ

この例では、マスター Satellite がスレーブに直接データを提供し、変更は定期的に同期されます。

例1.6 スレーブのカスタムコンテンツ

この例では、マスター Satellite を開発チャンネルとして使用します。コンテンツはこのチャンネルからすべての実稼働スレーブ Satellite に配布されます。一部のスレーブ Satellite には、マスター Satellite チャンネルには存在しない追加のコンテンツが含まれています。これらのパッケージは維持されますが、マスター Satellite からのすべての変更はスレーブに同期されます。

例1.7 双方向の同期

この環境では、2 つの Red Hat Satellite サーバーが相互に対してマスターとスレーブの両方として機能し、2 者間のコンテンツを同期することができます。コマンド satellite-sync が実行される Satellite サーバーは、コンテンツを他の Satellite サーバーからプルし、同期されるデータは、satellite-sync で実行されるオプションによって異なります。いずれのオプションも選択しないと、同期はそれまでに同期したものすべてを更新しようとします。
マスター Satellite の設定方法については、「手動による設定」 を参照してください。どちらの Satellite サーバーもマスターとして設定すると、双方向の同期が作成されます。