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A.5.13. Linux::状態別の TCP 接続

Linux::状態別の TCP 接続のプローブは TCP の接続数のほか、次の状態にある各 TCP 接続の数量を判別します。
  • TIME_WAIT - まだネットワーク内にあるパケットを処理できるようにリモートによるシャットダウン送信で閉じた後にソケットが待機している状態です。
  • CLOSE_WAIT - リモート側がシャットダウンしていてソケットが閉じるのを待機している状態です。
  • FIN_WAIT - ソケットが閉じられ、接続がシャットダウンしている状態です。
  • ESTABLISHED - ソケットに接続が確立されている状態です。
  • SYN_RCVD - 接続要求をネットワークから受け取った状態です。
このプローブは特定の IP アドレスに対するネットワーク通信を検索して隔離する、または監視しているシステムへのネットワーク接続を調べるのに役立ちます。
プローブのフィルタパラメータでプローブの範囲を狭めることができます。このプローブはデータの取得に netstat -ant のコマンドを使用します。ローカル IP アドレス パラメータと ローカルポート パラメータは出力の ローカルアドレス 列にある値を使用します。 リモート IP アドレス パラメータと リモートポート パラメータはレポート用出力の サーバー側アドレス (Foreign Address) 列にある値を使用します。
要件 - このプローブを実行するには監視しているシステムで Red Hat Network モニタリングデーモン (rhnmd) が実行されていなければなりません。

表A.27 「Linux::状態別の TCP 接続」の設定

フィールド
ローカル IP アドレスフィルタパターンの一覧
ローカルポート番号フィルタ
リモート IP アドレスフィルタパターンの一覧
リモートポート番号フィルタ
タイムアウト* 15
重大レベルの最大接続数合計 (Critical Maximum Total Connections)
警告レベルの最大接続数合計 (Warning Maximum Total Connections)
重大レベルの最大 TIME_WAIT 接続数 (Critical Maximum TIME_WAIT Connections)
警告レベルの最大 TIME_WAIT 接続数 (Warning Maximum TIME_WAIT Connections)
重大レベルの最大 CLOSE_WAIT 接続数 (Critical Maximum CLOSE_WAIT Connections)
警告レベルの最大 CLOSE_WAIT 接続数 (Warning Maximum CLOSE_WAIT Connections)
重大レベルの最大 FIN_WAIT 接続数 (Critical Maximum FIN_WAIT Connections)
警告レベルの最大 FIN_WAIT 接続数 (Warning Maximum FIN_WAIT Connections)
重大レベルの最大 ESTABLISHED 接続数 (Critical Maximum ESTABLISHED Connections)
警告レベルの最大 ESTABLISHED 接続数 (Warning Maximum ESTABLISHED Connections)
重大レベルの最大 SYN_RCVD 接続数 (Critical Maximum SYN_RCVD Connections)
警告レベルの最大 SYN_RCVD 接続数 (Warning Maximum SYN_RCVD Connections)