2.4. PostgreSQL の一般的な問題

Debezium は、複数のアップストリームデータベースのすべての変更をキャプチャーする分散システムであり、イベントの見逃しや損失は発生しません。システムが正常に操作している場合や、慎重に管理されている場合は、Debezium は変更イベントごとに 1 度だけ 配信します。ただし、障害から復旧している間は、変更イベントが繰り返えされる可能性はありますが、障害が発生してもシステムはイベントを失いません。そのため、これらの異常な状況では、Kafka と同様に Debezium は変更イベントを 少なくとも 1 回 配信します。

本セクションのこれ以降では、Debezium がどのようにさまざまな種類の障害や問題を処理するかを説明します。

2.4.1. 設定および起動エラー

コネクターは起動時に失敗し、コネクターの設定が無効な場合にエラー/例外を報告し、コネクターが指定された接続パラメーターを使用して PostgreSQL に接続できない場合に実行を停止します。コネクターが指定された接続パラメーターを使用して PostgreSQL に接続できない場合、またはコネクターが PostgreSQL WAL (LSN 値経由)の以前に記録された位置から再起動し、PostgreSQL ではその履歴を利用できなくなります。

このような場合、エラーには問題の詳細が含まれ、場合によっては回避策が提示されます。設定が修正されたり、PostgreSQL の問題が解決されたときにコネクターを再起動できます。