1.2.3. Debezium の MySQL グローバルトランザクション識別子の有効化

グローバルトランザクション識別子 (GTID) は、クラスター内のサーバーで発生するトランザクションを一意に識別します。Debezium MySQL コネクターには必要ありませんが、GTID を使用するとレプリケーションが簡素化され、マスターサーバーとスレーブサーバーの一貫性が保たれるかどうかをより簡単に確認することができます。

注記

GTID は MySQL 5.6.5 以降でのみ利用できます。詳細は MySQL のドキュメント を参照してください。

前提条件

  • MySQL サーバーが必要です。
  • 基本的な SQL コマンドを知っている必要があります。
  • MySQL 設定ファイルにアクセスできる必要があります。

手順

  1. gtid_mode を有効にします。
mysql> gtid_mode=ON
  1. enforce_gtid_consistency を有効にします。
mysql> enforce_gtid_consistency=ON
  1. 変更を確認します。
mysql> show global variables like '%GTID%';

response

+--------------------------+-------+
| Variable_name            | Value |
+--------------------------+-------+
| enforce_gtid_consistency | ON    |
| gtid_mode                | ON    |
+--------------------------+-------+

1.2.3.1. オプションの説明

permission/item説明

gtid_mode

MySQL サーバーの GTID モードが有効かどうかを指定するブール値。

  • ON = 有効化
  • OFF = 無効化

enforce_gtid_consistency

トランザクション的に安全な方法でログインできるステートメントの実行を許可することにより、GTID の一貫性を有効にするかどうかをサーバーに指示するブール値。GTID を使用する際に必要です。

  • ON = 有効化
  • OFF = 無効化