Red Hat Training

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第4章 クラスタリング

Oracle and OrLsnr Pacemaker リソースエージェントでの Oracle 11g のサポートが追加されました

Red Hat Enterprise Linux リソース 6.9 から、Pacemaker リソースエージェント OracleOraLsnr が Oracle データベース 11g をサポートするようになりました。(BZ#1336846)

Pacemaker がアラートエージェントをサポートするようになりました

クラスターイベントの発生時に Pacemaker アラートエージェントを作成して外部で一部の処理を行うことができるようになりました。 クラスターは環境変数を用いてイベントの情報をエージェントに渡します。エージェントは、E メールメッセージの送信、ログのファイルへの記録、監視システムの更新など、この情報を自由に使用できます。アラートエージェントの設定に関する詳細は、『Pacemaker を使用した Red Hat High Availability Add-On の設定』を参照してください。(BZ#1253325, BZ#1376480)

clufter が完全サポートされています

clufter パッケージは、クラスター設定の形式を変換/分析するツールを提供し、旧スタック設定から Pacemaker を活用した新設定への移行支援に使用できます。clufter ツールはこれまでテクノロジープレビューとして提供されていましたが、今回の更新では完全にサポートされています。clufter の機能に関する情報は、clufter(1) の man ページまたは clufter -h コマンドの出力を参照してください。clufter の使用例については、以下の Red Hat ナレッジベースの記事を参照してください: https://access.redhat.com/articles/2810031。(BZ#1318326)

clufter がバージョン 0.59.8 にリベースされました

clufter パッケージは、アップストリームのバージョン 0.59.8 にアップグレードされました。このバージョンでは、多数のバグが修正され、以前のバージョンに比べて数多くの機能が拡張されて、ユーザーエクスペリエンスが向上しました。中でも注目すべき更新点は以下のとおりです。
  • CMAN または Pacemaker スタック固有の設定を *2pcscmd のコマンドファミリーを使用する pcs コマンドの 各シーケンスに変換する際に、後に続くローカル変更の pcs コマンドには現在機能しない clufter ツールは pcs cluster cib file --config を候補に表示しなくなりました。その代わりに、pcs cluster cib file が候補として表示されます。(RHBZ#1328078)
  • clufter ツールの出力は、指定したディストリビューションターゲットによって、大幅に異なるようになりました。これは、その環境が何をサポート可能であるか (例: pcs のバージョンなど) に応じてツールの出力が調整されるようになったためです。このため、お使いのディストリビューションまたは環境がサポートされていない可能性があり、 clufter ツールが生成する単一の pcs コマンドシーケンスは完全に異なる環境に移植可能であると想定しないようにする必要があります。
  • clufter は、通知ハンドラーを含む、pcs ツールの新機能を複数サポートするようになりました。また、clufter ツールは、チケットの制約やコロケーション用のリソースセット、順序の制約など、pcs ツールに最近追加されていた以前の機能もサポートします。
  • CMAN および RGManager スタック固有の設定を、ccs2pcs* ファミリーのコマンドで各 Pacemaker 設定 (もしくは同じモノを反映する pcs コマンドのシーケンスで) 変換する際に、clufter ツールは以前は拒否していた有効な lvm リソースエージェント設定を拒否しなくなりました。(BZ#1367536)

luci インターフェースで管理者がリモートマシンの信頼性を確認できるようになりました

暗号化チャネルは、ある程度の安全性を確保して、中間者攻撃に対して保護するためにエンドポイント間で確立された信頼性を必要とします。luci を使用してクラスターを管理している管理者には、新規クラスターを作成し、ノードをクラスターに追加、または既存のクラスターを luci の管理に追加する際に入力されたクラスターノードに対応する証明書フィンガープリントが自動的に提供されるようになりました。これにより、管理者は標準の逆認証 (リモートに対する自分の認証) 中に認証情報をでリモートノードを信頼する前に、リモートマシンの信頼性を先に確認することができます。(BZ#885028)

luci が個別リソースの明示的な設定済みアクションを一覧表示します

クラスターの設定では、特定リソースの設定済みアクションを見直しできると便利です。status アクションの depth パラメーターなど、暗黙的な操作がユーザー設定で上書きされたことを検証する場合などに特に便利です。より一般的には、設定済みアクションを見直すことができると、暗黙的アクションへの修正や追加による現行クラスター動作への影響が分かります。
luciService Groups ブレイクダウンビューで個別のリソースごとの設定済みアクションを一覧表示するようになり、特定のアクションで無視されるパラメーターを表示し、それらが enforced として設定されている場合は、タイムアウトを強調表示します。このビューでは、アクションのアクティブな修正はできないことに注意してください。アクションを修正する場合は、ccs CLI ツールの --addaction--rmaction のパラメーターを使用します。(BZ#1173942)