12.9. コンピュートノードの設定

Telemetry サービスは、各ノードにインストールされたコンピュートエージェント (openstack-ceilometer-compute) から使用状況データを収集することにより、そのノードを監視します。ノードのコンピュートエージェントは、Telemetry コンポーネントをすでに設定済みの別のホストから /etc/ceilometer/ceilometer.conf ファイルを複製することで設定できます。
コンピュートノード自体が通知を有効化するように設定する必要があります。

手順12.7 コンピュートノード上での通知の有効化

  1. ノード上に python-ceilometerpython-ceilometerclient をインストールします。
    # yum install python-ceilometer python-ceilometerclient
  2. ノード上で監査を有効にします。
    # openstack-config --set /etc/nova/nova.conf \
       DEFAULT instance_usage_audit True
  3. 監査の頻度を設定します。
    # openstack-config --set /etc/nova/nova.conf \
       DEFAULT instance_usage_audit_period hour
  4. 通知をトリガーする状態変更の種別を設定します。
    # openstack-config --set /etc/nova/nova.conf \
       DEFAULT notify_on_state_change vm_and_task_state
  5. ノードが正しい通知ドライバーを使用するように設定します。テキストエディターで /etc/nova/nova.conf ファイルを開き、DEFAULT セクションに以下の表を追加します。
    notification_driver = messagingv2
    notification_driver = ceilometer.compute.nova_notifier
    コンピュートノードには、2 種の通知ドライバーが必要です。これらのドライバーは、同じ設定キーを使用して定義されます。openstack-config を使用して、この値を設定することはできません。
  6. コンピュートエージェントを開始します。
    # systemctl start openstack-ceilometer-compute.service
  7. エージェントがブート時に起動するように設定します。
    # systemctl enable openstack-ceilometer-compute.service
  8. openstack-nova-compute サービスを再起動して、/etc/nova/nova.conf に加えた変更をすべて適用します。
    # systemctl restart openstack-nova-compute.service