近い将来に Red Hat Satellite 5 で行われる重要な変更
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Satellite および Proxy v5 をお使いのお客様は必ずお読みください。
概要
ここでは、Red Hat Satellite 5 製品のライフサイクルと、数ヶ月または数年以内にどのような影響があるかについて説明しています。
Satellite 5 はシステム管理プラットフォームで、10 年近く利用されてきました。Red Hat Satellite 6 は 2014 年に公開された、お客様の Red Hat インフラストラクチャーを管理するのに長期的に推奨できる将来を見据えた Red Hat システム管理です。ここに記載されている内容は、Satellite 5 を引き続き利用する計画や、Satellite 6 に移行する計画を立てる上で参考にしてください。
Satellite 5 サポートのライフサイクルの日程
Red Hat Satellite 5 のすべてのバージョンは 2019 年 1 月 31 日にライフサイクルが終了します。ただし、Satellite 5.8 だけは、延長ライフフェーズ(ELP)が 2020 年 5 月 31 日まで提供されています。
Satellite 5.8 の延長ライフフェーズを使用する場合は、通常の Satellite サブスクリプションに加えて追加料金がかかります。したがって、この期間に Satellite 5 を使用し続ける場合は、この費用の計画について Red Hat 営業担当者にお問い合わせください。
製品フェーズ 3 の終了日 | 延長ライフサイクルフェーズの終了日 | |
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Satellite および Proxy 5.8 | 2019 年 1 月 31 日 | 2020 年 5 月 31 日 |
Satellite および Proxy 5.7 および 5.6 | 2019 年 1 月 31 日 | サポート対象外 |
Proxy 5.x スタンドアロン (Satellite サーバー以外)* | 2017 年 10 月 31 日 | サポート対象外 |
*Red Hat Satellite Proxy サーバーの「スタンドアロン」は、(Satellite を使用しない) スタンドアロンとして使用される Red Hat Satellite デプロイメントのコンポーネントとなります。
追加情報およびリソース:
Red Hat Enterprise Linux 5 で稼動している Satellite 5.6 および Proxy
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5 は、2017 年 3 月 31 日をもって製品フェーズ 3 を終了します。したがって、RHEL 5 で稼動している Satellite 5.6 および Proxy サーバーでは、その日をもってサポートのライフサイクルが終了します。したがって、Satellite 5.6 または Proxy を稼動しているシステムの基本 OS を RHEL 6 にアップグレードしてフルサポートを得ることが推奨されています。RHEL 6 プラットフォーム上で稼動している Satellite 5.6 は、上述のライフサイクル定義に沿って引き続きサポートされます。
追加情報およびリソース:
- Upgrade Advisory for customers running Red Hat Satellite hosted on RHEL 5
- Upgrade Advisory for customers running Red Hat Satellite Proxy server hosted on RHEL 5
Red Hat Network から Red Hat Subscription Manager への移行
Red Hat Network (RHN) のユーザーインターフェイスは、2017 年 7 月をもって終了になります。RHN を引き続き使用することは推奨されていないため、2017 年の前半には、RHN から Red Hat Subscription Manager (RHSM) に移行する必要があります。
- Red Hat Satellite 5.8 (近日): Satellite 5 が直接 RHSM または RHN にアクセスできる最初のバージョンです。Satellite 5.8 を使用すると、カスタマーポータルから Satellite サーバーを登録、アクティベート、および更新し、RHSM からコンテンツを同期することができます。
- Red Hat Satellite 5.6 および 5.7: システムを適切に動作させるには、 Satellite 5.6 および 5.7 システムに特別な配慮が必要になります。Red Hat は、この問題に関するエラータを最近リリースしました。これには、引き続き satellite-sync から同期するために、Satellite 5.6 または 5.7 システムを RHSM から登録するための手順があります。
- Red Hat Proxy の「スタンドアロン」 (Proxy サーバーは RHN に直接接続): Proxy サーバーから RHN にクライアントとして登録したシステムは、RHSM インターフェイスツールにも移行する必要があります。Satellite 5 のライフサイクルを考慮すると、Proxy だけを使用している場合は Satellite 6 に移行することが推奨されます。2017 年 7 月 31 日が過ぎるまで移行を待ちたい場合は、引き続きコマンドラインから Proxy サーバーを実行することができますが、これは理想的な方法ではないため、プロキシを管理し、新しいクライアントを接続する場合は課題になる場合があります。
追加情報およびリソース:
- Satellite 5 をお使いの場合: Prepare Satellite 5 systems for Red Hat Network’s End of Life を参照してください。
- Proxy だけをお使いの場合: Red Hat 営業チームにご連絡いただき、Satellite 6 への移行と、必要なサブスクリプションについてお問い合わせください。その後、Prepare Proxy systems for Red Hat Network’s End of Life を参照してください。
Satellite 5.8 Beta および正式版一般公開 (GA) (近日)
Red Hat Satellite 5.8 Beta は、Satellite 5 製品ラインの最後のマイナーリリースとなります。製品フェーズが終了したあとも Satellite 5 を使用し続け、2019 年の序盤に延長ライフサイクルサポートの利用を開始したい場合は、Satellite 5.8 へのアップグレードを検討するためにベータ版を試してみることが推奨されます。
Satellite 5 から Satellite 6 への移行
Red Hat Satellite 6 は、Satellite システム管理の製品ラインへの単なるアップデートではありません。以前のバージョンに、現在利用できる最も高度な技術を取り入れ、大きく前進しています。技術と設計におけるこの急激な変化は、次世代のコンピューティングプラットフォームにおいて、Red Hat Satellite が主要なワークロードの管理者となることを断言します。ベアメタル、仮想、そしてクラウドベースの管理の現代的なモデルを利用しています。
Red Hat Satellite 6 が Red Hat Satellite ファミリへの完全な技術更新であることを考慮すると、Red Hat Satellite デプロイメントをバージョン 5 から 6 にリフレッシュすることは移行であり、従来のアップグレードとは異なります。
追加情報およびリソース:
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