55.54. overcloud upgrade run
オーバークラウドノードでメジャーアップグレード Ansible Playbook を実行します。この Playbook は、オーバークラウドでメジャーアップグレード Ansible Playbook を実行します。デフォルトでは、すべての Playbook が実行されます。つまり、upgrade_steps_playbook.yaml、続いて deploy_steps_playbook.yaml、続いて post_upgrade_steps_playbook.yaml が実行されます。overcloud upgrade prepare コマンドの完了後に、アップグレード Playbook が利用可能になります。この overcloud upgrade run コマンドは、メジャーアップグレードのワークフローの 2 番目の手順です。
使用方法
openstack overcloud upgrade run [-h] --limit LIMIT [--playbook PLAYBOOK] [--static-inventory STATIC_INVENTORY] [--ssh-user SSH_USER] [--tags TAGS] [--skip-tags SKIP_TAGS] [--stack STACK] [--no-workflow] [-y] [--ansible-forks ANSIBLE_FORKS]
表55.94 コマンド引数
値 | 概要 |
---|---|
-h、--help | help メッセージを表示して終了します |
--limit LIMIT | config-download Ansible Playbook の実行を限定する単一ノードまたはコンマ区切りのノードリストを特定する文字列。例:--limit "compute-0,compute-1,compute-5" |
--playbook PLAYBOOK | メジャーアップグレードに使用する Ansible Playbook。デフォルトは特殊な値 all で、すべてのアップグレード Playbook が実行されます。つまり、upgrade_steps_playbook.yaml、続いて deploy_steps_playbook.yaml、続いて post_upgrade_steps_playbook.yaml が実行されます。手動で実行したい場合は、このコマンドの連続した呼び出しで、これを各 Playbook に設定します。注記: すべてのサービスがアップグレードされ、ターゲットバージョンの設定で実行されるように、これらの Playbook のすべてを実行しなければならない場合があります。 |
--static-inventory STATIC_INVENTORY | 使用する既存の Ansible インベントリーへのパス。指定されていない場合は、~/tripleo-ansible- inventory.yaml に生成されます。 |
--ssh-user SSH_USER | 非推奨:tripleo-admin のみを ssh ユーザーとして使用する必要があります。 |
--tags TAGS | ansible-playbook に --tags として渡すタグまたはタグのコンマ区切りリストを指定する文字列。 |
--skip-tags SKIP_TAGS | ansible-playbook に --skip-tags として渡すタグまたはタグのコンマ区切りリストを指定する文字列。現在サポートされている値は validation および pre-upgrade です。特に、validationは、アップグレードに失敗した後に再実行する必要があり、一部のサービスが起動できない場合に有用です。 |
--stack STACK | Heat スタックの名前または ID (デフォルト=env: OVERCLOUD_STACK_NAME) |
--no-workflow | TripleO mistral ワークフローを介して Ansible を実行するのではなく、システムコマンド経由で ansible-playbook を直接実行します。 |
-y、--yes | アップグレード操作の前に必要な確認をスキップするには、-y または --yes を使用します。注意して使用してください。 |
--ansible-forks ANSIBLE_FORKS | config- download ansible-playbook コマンドに使用する Ansible のフォークの数。 |