第6章 RHEL 8 システムのアップグレード後の状態の確認

この手順は、RHEL 8 へのインプレースアップグレード後に実行が推奨される検証手順を紹介します。

前提条件

手順

アップグレードが完了したら、システムが必要な状態になっていることを確認します。少なくとも以下の確認を行います。

  • 現在のオペレーティングシステムのバージョンが Red Hat Enterprise Linux 8 であることを確認します。

    # cat /etc/redhat-release
    Red Hat Enterprise Linux release <target_os_version> (Ootpa)

    target_os_version は、ターゲットの OS バージョン (例: 8.6) に置き換えます。

  • オペレーティングシステムのカーネルバージョンを確認します。

    # uname -r
    4.18.0-305.el<target_os>.x86_64

    target_os は、8 またはターゲットの OS バージョンのいずれかである必要があります (例:8_6 )。.el8 は重要であるため、このバージョンは 4.18.0-305 よりも前のバージョンにはならないことに注意してください。

  • Red Hat Subscription Manager を使用している場合:

    • 正しい製品がインストールされていることを確認します。

      # subscription-manager list --installed
      +-----------------------------------------+
          	  Installed Product Status
      +-----------------------------------------+
      Product Name: Red Hat Enterprise Linux for x86_64
      Product ID:   479
      Version:      <target_os_version>
      Arch:         x86_64
      Status:       Subscribed

      target_os_version は、ターゲットの OS バージョン (例: 8.6) に置き換えます。

    • アップグレード直後にリリースバージョンがターゲットの OS バージョンに設定されていることを確認します。

      # subscription-manager release
      Release: <target_os_version>

      target_os_version は、ターゲットの OS バージョン (例: 8.6) に置き換えます。

  • ネットワークサービスが機能していることを確認します。たとえば、SSH を使用してサーバーに接続します。
  • アプリケーションのアップグレード後のステータスを確認します。場合によっては、移行や設定を手動で変更しないといけない場合があります。たとえば、データベースを移行するには、RHEL 8 データベースサーバーのドキュメント の説明に従ってください。