Red Hat Training

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3. ネットワーキング

Berkeley Internet Name Domain (BIND)

インターネットを含む、最新のネットワーク上では、ユーザーは、他のコンピュータを名前で検索します。これによって、ユーザーは、ネットワークリソースの数値ネットワークアドレスを覚えるという面倒なタスクから開放されます。このような名前ベースの接続を可能にする最も効果的な方法は、ドメインネームサーバー(DNS)又はネームサーバーを設定することで、ネットワーク上のホスト名から数値アドレスへの変換及びその逆を行います。

Berkeley Internet Name Domain (BIND) は、DNS プロトコルの実装です。BIND には、DNS サーバー、リゾルバライブラリ、ならびに DNS サーバが適正に稼働していることを検証するためのツール群が含まれます。Red Hat Enterprise Linux 5.6 には BIND 実装のバージョン 9.7 が搭載されています。これらの更新パッケージにより、DNS Security Extensions (DNSSEC) での Next Secure のバージョン 3 (NSEC3) のリソースレコードに対するサポートが追加されます。また、この更新は、DNSSEC における RSA/SHA-2 アルゴリズム及び Transaction Signatures (TSIG) 用の HMAC-SHA2 アルゴリズムのサポートを提供します。
dropwatchを使用したネットワークのデバッグ

カーネルは、詳細なネットワークパケットロスのモニタリングを提供する Netlink Drop Monitor (DROP_MONITOR) サービスを特徴としています。Red Hat Enterprise Linux 5.6 は、ドロップモニタサービスと連動してユーザースペースに結果を返す、新たな dropwatch ユーティリティを特徴としています。

イーサネットブリッジテーブル

イーサネットブリッジテーブル (ebtables) は、ブリッジを通過するネットワークトラフィックを透過的にフィルターするファイヤウォールツールです。リンクレイヤのフィルタリングとより上位のネットワークレイヤの基本フィルタリングのみが可能です。ebtables は、Red Hat Enterprise Linux 5.6 リリース向けの新たなパッケージです。