第13章 Data Grid 7.3 のテクノロジープレビュー

重要

テクノロジープレビュー機能は、Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされておらず、機能的に完全でない可能性があります。Red Hat は、実稼働環境での使用は推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

13.1. Red Hat OpenShift でのクロスサイトレプリケーション

Red Hat Data Grid for OpenShift は、異なるデータセンターを実行しているクラスター間でデータをバックアップするクロスサイトレプリケーション機能を提供します。

サポートされるアーキテクチャーと機能

現在、Red Hat OpenShift でのクロスサイトレプリケーションは、次のアーキテクチャーでサポートされています。

  • datagrid-service サービステンプレートを使用して、StatefulSet としてデプロイされた Data Grid。
  • 1 つのマスターサイト。
  • 1 つのバックアップサイト。
  • Data Grid ノードが JGroups RELAY2 プロトコルを介して通信し、クロスサイトレプリケーションを実行するためのポートを公開する NodePort サービス。
  • Data Grid は、異なるサイトでの同時変更に対する制御を提供しません。必要に応じて同時実行を処理するようにアプリケーションを設定するか、回避戦略を実装する必要があります。
  • 監視および管理用の Data GridJMX コンポーネント。JMX コンポーネント を参照してください。
現在サポートされていない特徴と機能

Data Grid は現在、Red Hat OpenShift のクロスサイトレプリケーションで次の特徴と機能をサポートしていません。

  • スキーマの複製。
  • データの索引付け。
  • 動的キャッシュの作成。
リソースとドキュメント

クロスサイトレプリケーション用の standalone.xml は、Red Hat Data Grid for OpenShift の推奨設定を提供します。

GitHub 上の Cross-Site Replication: Red Hat Data Grid for OpenShift では、ドキュメントとクイックスタートチュートリアルが提供されています。

クロスサイトレプリケーション ドキュメントには、あるサイトから別のサイトに状態を転送する手順など、追加の詳細が記載されています。