第10章 Ceph Orchestrator を使用した Ceph オブジェクトゲートウェイの管理

ストレージ管理者は、コマンドラインインターフェイスまたはサービス仕様を使用して、Ceph オブジェクトゲートウェイをデプロイできます。

また、マルチサイトオブジェクトゲートウェイを設定し、Ceph Orchestrator を使用して Ceph オブジェクトゲートウェイを削除することもできます。

Cephadm は、Ceph オブジェクトゲートウェイを、単一クラスターデプロイメントを管理するデーモンのコレクションまたはマルチサイトデプロイメントの特定のレルムおよびゾーンを管理するデーモンのコレクションとしてデプロイします。

注記

Cephadm では、オブジェクトゲートウェイデーモンは、ceph.conf やコマンドラインではなく、モニター設定データベースを使用して設定されます。この設定が client.rgw セクションにない場合は、オブジェクトゲートウェイデーモンがデフォルト設定で起動し、ポート 80 にバインドします。

注記

.default.rgw.buckets.index プールは、Ceph Object Gateway でバケットが作成された後にのみ作成されます。一方、データはバケットにアップロードされた後に .default.rgw.buckets.data プールが作成されます。

本セクションでは、以下の管理タスクを説明します。

10.1. 前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • すべてのノードへの root レベルのアクセス。
  • ホストがクラスターに追加されている。
  • すべてのマネージャー、モニター、および OSD がストレージクラスターにデプロイされます。