2.6. Ceph Orchestrator のサービス仕様

サービス仕様は、Ceph サービスのデプロイに使用されるサービス属性および設定を指定するデータ構造です。以下は、サービス仕様を指定するためのマルチドキュメント YAML ファイル cluster.yml の例になります。

例:

service_type: mon
placement:
  host_pattern: "mon*"
---
service_type: mgr
placement:
  host_pattern: "mgr*"
---
service_type: osd
service_id: default_drive_group
placement:
  host_pattern: "osd*"
data_devices:
  all: true

以下は、サービス仕様のプロパティーが以下のように定義されるパラメーターのリストです。

  • service_type: サービスのタイプ

    • mon、crash、mds、mgr、osd、rbd、rbd-mirror などの Ceph サービス。
    • nfs や rgw などの Ceph ゲートウェイ。
    • Alertmanager、Prometheus、Grafana、または Node-exporter などのモニタリングスタック。
    • カスタムコンテナーのコンテナー。
  • service_id: サービスの一意名
  • placement: これは、デーモンの場所とデプロイ方法を定義するために使用されます。
  • unmanaged: true に設定すると、Orchestrator は、このサービスに関連付けられたデーモンをデプロイまたは削除しません。

Orchestrator のステートレスサービス

ステートレスサービスは、状態の情報を利用可能にする必要がないサービスです。たとえば、rgw サービスを起動するには、サービスの起動または実行に追加情報は必要ありません。rgw サービスは、機能を提供するためにこの状態に関する情報を作成しません。rgw サービスを開始されるタイミングに関係なく、状態は同じになります。