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FAQ: Red Hat Enterprise Linux 6 のメンテナンスフェーズの終了と延長ライフフェーズへの移行

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Table of Contents

1. Red Hat Enterprise Linux 6 のライフサイクルについて教えてください。

Red Hat は、フルサポートフェーズ、メンテナンスサポートフェーズ 1 および 2、そして延長ライフフェーズの 4 つのフェーズで、Red Hat Enterprise Linux の各メジャーリリースにサポートとサービスを提供しています。Red Hat Enterprise Linux 6 の場合、フルサポート/メンテナンスサポートフェーズは 10 年間で、その後に延長ライフフェーズが続きます。この 4 つのフェーズが "ライフサイクル" を構成します。 各フェーズで提供される具体的なサポートやサービスは、Red Hat Enterprise Linux のライフサイクル ページで詳細に説明されています。

2. Red Hat Enterprise Linux 6 は、2020 年 11 月 30 日にどうなりましたか?

以下に記載されているすべての Red Hat Enterprise Linux 6 ベースの製品は、2020 年 11 月 30 日にメンテナンスサポートフェーズ 2 から延長ライフフェーズに移行しました。
Red Hat Enterprise Linux Server

  • Red Hat Enterprise Linux Server Virtual Data Center
  • Red Hat Enterprise Linux Entry Level Server
  • Red Hat Enterprise Linux for Power Systems
  • Red Hat Enterprise Linux for Z Systems
  • Red Hat Enterprise Linux for SAP/SAP HANA
  • Red Hat Enterprise Linux for HPC (すべてのバリアント)
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop (市場から撤退)

3. 使用中だった Red Hat Enterprise Linux 6 システムは、2020 年 11 月 30 日にどうなりましたか?

Red Hat Enterprise Linux 6 システムは、サブスクリプションマネージャーを介して Red Hat Enterprise Linux 6 チャンネルに引き続きサブスクライブされました。また、引き続き Red Hat エンタイトルメントが必要であり、以下へも引き続きアクセスできました。

  • 既存の Red Hat Enterprise Linux 6 デプロイメントに対する限定的なテクニカルサポート (Premium または Standard サポートのお客様のみ)。
  • サブスクリプションマネージャー経由による、以前にリリースされたバグ修正 (RHBA)、セキュリティーエラータ (RHSA)、および製品機能強化 (RHEA)。ソフトウェアのメンテナンス、新たなバグ修正、およびセキュリティーエラータは、Red Hat Enterprise Linux 6 製品ファミリーでは提供されなくなりました。
  • Red Hat カスタマーポータルにある Red Hat ナレッジベースの記事、Red Hat Enterprise 6 ドキュメント、およびその他のコンテンツ (ホワイトペーパー、リファレンスアーキテクチャーなど)。

また、バグ修正、セキュリティー、および製品機能強化アドバイザリー (RHBA、RHSA、および RHEA) は、Red Hat Enterprise Linux 6 Cluster Suite および Global File System アドオンに対しては提供されなくなった点にも注意してください。

4. Red Hat Enterprise Linux 6 を延長ライフフェーズに移行した際、Red Hat はどのような選択肢を顧客に推奨しましたか?

Red Hat サブスクリプションにより、すべてのセキュリティー更新およびバグ修正を含むバイナリー形式とソース形式の両方で、Red Hat ソフトウェアのすべてのアクティブなバージョンに継続的にアクセスできます。Red Hat Enterprise Linux 6 がフルサポート/メンテナンスサポートフェーズから移行した際、サブスクリプションサービスを最大限に活用し、Red Hat Enterprise Linux 7 以降にアップグレードすることをユーザーに強く推奨しました。RHEL 7 以降には、最新のハードウェアプラットフォームおよび ISV アプリケーション向けの強力な新機能とイネーブルメントが含まれています。移行の際、ユーザーが Red Hat Enterprise Linux 6 を使い続ける必要がある場合は、現在の Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションに Red Hat Enterprise Linux 延長ライフサイクルサポート (ELS) アドオンサブスクリプションを追加することを推奨しました。ELS に関する以下の質問を参照してください。

5. Red Hat Enterprise Linux 6 を使用していますが、現時点では新しいバージョンに移行できません。どうすればよいですか?

  • Red Hat Enterprise Linux 6 を引き続き使用し、上記のサブスクリプションサービスへのアクセスを継続します。ソフトウェアメンテナンスは提供されず、利用可能なテクニカルサポートが限定されている (Premium または Standard サポートサブスクリプション) 点に注意してください。
  • Red Hat Enterprise Linux 6 を引き続き実行し、延長ライフサイクルサポート (ELS) アドオンのサブスクリプションを購入して、ソフトウェアの限定的なメンテナンスサポートとテクニカルサポートを引き続き利用します (以下の ELS の説明を参照してください)。
  • できるだけ早く Red Hat Enterprise Linux 7、8、または 9 にアップグレードしてください。

6. Red Hat Enterprise Linux 6 のソフトウェアメンテナンス (バグ修正およびセキュリティー修正) と完全なテクニカルサポートを継続する方法を教えてください。

Red Hat Enterprise Linux 6 のソフトウェアのメンテナンスサポートと完全なテクニカルサポートが必要な場合、Red Hat では、Red Hat Enterprise Linux 6 延長ライフサイクルサポート (ELS) アドオンサブスクリプションの購入を強く推奨しています。Red Hat Enterprise Linux ELS アドオンは、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションを補完するものであり、延長ライフフェーズでは利用できないソフトウェアメンテナンスサービスを提供します。Red Hat Enterprise Linux ELS アドオンサブスクリプションを購入されるお客様は、メンテナンスサポートフェーズ 2 で提供される、ソフトウェアメンテナンス (RHEL 6 パッケージリスト、影響度が「重大」および「重要」の特定のセキュリティー修正、優先度が「緊急」の一部のバグ修正 (Red Hat の判断による)) およびテクニカルサポートを受けることができます。Red Hat Enterprise Linux 6 ユーザー向けの Red Hat Enterprise Linux ELS は、2024 年 6 月 30 日まで利用可能ですが、同等のサブスクリプション条件とサポートレベルを持つ既存の Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションが必要です。ELS は、Red Hat Enterprise Linux Server サブスクリプションでのみ利用でき、ELP が対応する RHEL バージョンはすべて対象外となります。

注記: ELS は、最新のマイナーリリースでのみサポートされます。この場合は、RHEL 6.10 です。

Red Hat Enterprise Linux ELS アドオンの詳細は、ライフサイクル記事の ELS セクション を参照してください。

7. サブスクリプションマネージャーから Red Hat Enterprise Linux 6 ELS アドオンコンテンツにアクセスする方法を教えてください。

Red Hat Enterprise Linux 6 ELS アドオンコンテンツ (RHEL 6 パッケージリスト、評価済みの影響度が「重大」および「重要」の特定のセキュリティー修正および優先度が「緊急」の (Red Hat の判断による) 一部のバグ修正) は、Red Hat Enterprise Linux 6 ベースチャンネルの子チャンネルとして、サブスクリプションマネージャーを介して利用できます。子チャンネルは、“Red Hat Enterprise Linux ELS” 製品の下にあります。 サブスクリプションマネージャーで Red Hat Enterprise Linux 6 ELS コンテンツにアクセスする方法の詳細は、How do I access Red Hat Enterprise Linux 6 Extended Life Cycle Support (ELS) content after Red Hat Enterprise Linux 6 transitions to Extended Life Phase? を参照してください。

8. Red Hat Enterprise Linux 6 アドオン (Red Hat High Availability、Load Balancer、Resilient Storage、Scalable Filesystem など) は、2020 年 11 月 30 日にどうなりましたか?

アクティブなサブスクライバーは、2020 年 11 月 30 日以降も、Red Hat Network の現在の場所で Red Hat Enterprise Linux 6 アドオン ISO を引き続き利用できます。Red Hat Enterprise Linux 6 延長ライフサイクルサポート (ELS) には、High Availability、Load Balancer、Resilient Storage、Scalable Filesystem を含むアドオンのサポートが含まれていない点に注意してください。延長ライフフェーズでは、Red Hat は、高可用性、ロードバランサー、Resilient Storage、Scalable Filesystem アドオンに限定的なテクニカルサポートを提供します。このフェーズでは、バグ修正やセキュリティー修正、ハードウェアへの対応、またはこれらアドオンに対する根本原因の分析などは提供されず、サポートはインストール済みの既存システムに限定されます。

9. 延長ライフサイクルサポート (ELS) アドオンサブスクリプションを購入しないと決めた場合、Red Hat Enterprise Linux 6 システムは 2020 年 12 月 1 日にどうなりましたか?

Red Hat Enterprise Linux のサブスクリプションをお持ちのお客様は、延長ライフフェーズの期間中、Red Hat カスタマーポータル にアクセスして、これまでにリリースされたコンテンツおよびドキュメントや、Red Hat ナレッジベースなどの他のコンテンツを継続して利用できます。現在サポートされている Red Hat Enterprise Linux バージョンにアップグレードするためのアドバイスもご利用いただけます。現在サポートされている Red Hat Enterprise Linux バージョンにアップグレードするために利用できる追加のリソースについては、https://red.ht/upgraderhel を参照してください。

製品のバージョンが延長ライフフェーズに入ると、Red Hat は限定的なテクニカルサポートを継続して提供します。このフェーズでは、バグ修正やセキュリティー修正、ハードウェアへの対応、または根本原因の分析などは提供されず、サポートはインストール済みの既存システムに限定されます。

10. 使用中の Red Hat Enterprise Linux 6 システムが 2024 年 7 月 1 日に延長ライフサイクルサポートに達するとどうなりますか?

Red Hat Enterprise Linux のサブスクリプションをお持ちのお客様は、延長ライフフェーズの期間中、Red Hat カスタマーポータル にアクセスして、これまでにリリースされたコンテンツおよびドキュメントや、Red Hat ナレッジベースなどの他のコンテンツを継続して利用できます。現在サポートされている Red Hat Enterprise Linux バージョンにアップグレードするためのアドバイスもご利用いただけます。現在サポートされている Red Hat Enterprise Linux バージョンにアップグレードするために利用できる追加のリソースについては、https://red.ht/upgraderhel を参照してください。

製品のバージョンが延長ライフフェーズに入ると、Red Hat は限定的なテクニカルサポートを継続して提供します。このフェーズでは、バグ修正やセキュリティー修正、ハードウェアへの対応、または根本原因の分析などは提供されず、サポートはインストール済みの既存システムに限定されます。

11. RHEL 6 の延長ライフサイクルサポート (ELS) アドオン終了日に達した後に、RHEL 6 ELS コンテンツへのアクセスを維持するには、アクティブな RHEL ELS アドオンサブスクリプションが必要ですか?

いいえ、必要ありません。Red Hat Enterprise Linux 6 ELS リポジトリーは 2024 年 7 月 1 日に、コンテンツを "rhel-6-server-retired-els-rpms" のラベルが付いた "Red Hat Enterprise Linux 6 Server - Retired Extended Life Cycle Support (RPMs)" という新しいリポジトリーに転送します。このリポジトリーには、"Red Hat Enterprise Linux Server" 製品のサブスクリプションを持つ人なら誰でもアクセスできます。現在 ELS リポジトリー (rhel-6-server-els-rpms) にアクセスしている RHEL 6 サーバーの場合は、このリポジトリーへのアクセスを提供するクライアントからサブスクリプションを削除し、代わりに新しい "rhel-6-server-retired-els-rpms" を有効化して、利用可能な ELS コンテンツに引き続きアクセスできます。

12. Red Hat Satellite インストールには、何か影響がありましたか?

Red Hat Enterprise Linux 6 サブスクリプションのアクティブなサブスクリプションをお持ちのお客様は、2020 年 11 月 30 日以降も Satellite を引き続き使用して、以前にリリースされたバグ修正、セキュリティーエラータ、および製品機能強化を使用できます。また、Red Hat Enterprise Linux 6 システムをプロビジョニングすることも可能です。お客様は、Red Hat Satellite に関連付けられたすべてのサーバーに対して、引き続き Red Hat Enterprise Linux エンタイトルメントをご利用いただけます。Red Hat Enterprise Linux 6 の延長ライフサイクルサポート (ELS) を購入する Red Hat Satellite のお客様は、RHEL 6 ELS コンテンツセットにアクセスできるように Satellite サーバーを再設定する必要があります。RHEL 6 ELS コンテンツにアクセスする方法については、How do I access Red Hat Enterprise Linux 6 Extended Life Cycle Support (ELS) content after Red Hat Enterprise Linux 6 transitions to Extended Life Phase? を参照してください。

13. 延長ライフフェーズと延長ライフサイクルサポートアドオンの違いは何ですか?


Red Hat Enterprise Linux のサブスクリプションをお持ちのお客様は、延長ライフフェーズの期間中、Red Hat カスタマーポータル にアクセスして、これまでにリリースされたコンテンツおよびドキュメント、Red Hat ナレッジベースなどの他のコンテンツを継続して利用できます。現在サポートされているバージョンの Red Hat Enterprise Linux に移行するためのアドバイスもご覧いただけます。現在サポートされている Red Hat Enterprise Linux バージョンにアップグレードするために利用できる追加のリソースについては、https://red.ht/upgraderhel を参照してください。

製品のバージョンが延長ライフフェーズに入ると、Red Hat は限定的なテクニカルサポートを継続して提供します。このフェーズでは、バグ修正やセキュリティー修正、ハードウェアへの対応、または根本原因の分析などは提供されず、サポートはインストール済みの既存システムに限定されます。

延長ライフサイクルサポートは、Red Hat が定義する影響度が「重大」および「重要」の一部のセキュリティー修正、優先度が「緊急」の一部 (Red Hat の判断による) のバグ修正、およびトラブルシューティングを提供するアドオンサブスクリプションであり、RHEL 6 の 最終マイナーリリース (RHEL 6.10) を対象としています。このアドオンは、2020 年 12 月 1 日から 2024 年 6 月 30 日まで利用できます。

14. 延長ライフサイクルサポートアドオンのパッケージ化と購入方法を教えてください。

ELS はオプションのアドオンサブスクリプションで、お客様は有料で、サポートを一度に 1 年間延長できます。ELS は通常、1 年間のサブスクリプションとして販売されます。ただし、複数年契約の一環として複数年分を前払いで購入することは可能です。お客様は、ELS アドオンサブスクリプションを購入する前に、Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションを購入する必要があります。ELS アドオンは、Standard または Premium サブスクリプション で利用できますが、Self-Support サブスクリプションには適用されません。

ELS は、ELS 期間の開始前に購入する必要がある点に注意してください (RHEL 6 の場合は 2020 年 12 月 1 日)。ELS 期間の開始前に購入されなかった場合は、ELS アドオンサブスクリプションの開始日までさかのぼってご購入いただく必要があります。

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