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17.4. USB Filter Editor
17.4.1. USB Filter Editor のインストール
USB Filter Editor とは、
usbfilter.txt
という名前のポリシーファイルの設定に使用する Windows 用ツールです。このファイルで定義されたポリシールールにより、クライアントから Red Hat Virtualization Manager を使用して管理される仮想マシンへの特定の USB デバイスの自動パススルーが許可または拒否されます。ポリシーファイルは、Red Hat Virtualization Manager の以下の場所に保管されます。 /etc/ovirt-engine/usbfilter.txt
USB フィルターポリシーへの変更は、次回に Red Hat Virtualization Manager サーバー上で
ovirt-engine
サービスが再起動されるまでは有効にはなりません。 コンテンツ配信ネットワーク (https://rhn.redhat.com/rhn/software/channel/downloads/Download.do?cid=20703) から
USBFilterEditor.msi
ファイルをダウンロードします。
手順17.3 USB Filter Editor のインストール
- Windows マシンで、コンテンツ配信ネットワークから取得した
USBFilterEditor.msi
インストーラーを起動します。 - インストールウィザードの手順に従ってインストールを行います。USB Filter Editor のインストール先を指定しなかった場合には、デフォルトでは使用している Windows のバージョンに応じて
C:\Program Files\RedHat\USB Filter Editor
またはC:\Program Files(x86)\RedHat\USB Filter Editor
にインストールされます。 - デスクトップに USB Filter Editor のショートカットアイコンが作成されます。
重要
Secure Copy (SCP) クライアントを使用して Red Hat Virtualization Manager からフィルターポリシーをインポートまたはエクスポートします。Windows マシン用の Secure Copy ツールは WinSCP (http://winscp.net) です。
デフォルトの USB デバイスポリシーにより、仮想マシンから USB デバイスへの基本的なアクセスが可能となります。追加の USB デバイスを使用するには、ポリシーを更新してください。
17.4.2. USB Filter Editor のインターフェース
- デスクトップ上の USB Filter Editor のショートカットアイコンをダブルクリックします。
Red Hat USB Filter Editor インターフェースには、USB デバイスごとに Class、Vendor、Product、Revision、および Action が表示されます。Action コラムで、許可されている USB デバイスが Allow に、許可されていないデバイスが Block に設定されます。
表17.1 USB Editor のフィールド
名前 | 説明 |
---|---|
Class | USB デバイスのタイプ (例: プリンター、大容量記憶域コントローラー) |
Vendor | 選択したタイプのデバイスの製造元 |
Product | 具体的な USB デバイスモデル |
Revision | 製品のリビジョン |
Action | 指定したデバイスの許可またはブロック |
USB デバイスポリシールールは、一覧に記載された順序で処理されます。Block ルールは最下部に位置する必要があります。これにより、USB Filter Editor で明示的に許可されていない限り、すべての USB デバイスが定義されます。
および のボタンを使用すると、ルールの順序を上下に移動させて並べ替えることができます。ユニバーサルの 17.4.3. USB ポリシーの追加
概要
USB Filter Editor に USB ポリシーを追加します。 デスクトップ上の USB Filter Editor のショートカットアイコンをダブルクリックしてエディターを開きます。
手順17.4 USB ポリシーの追加
- Edit USB Criteria ウィンドウが開きます。ボタンをクリックします。
- USB Class、Vendor ID、Product ID、および Revision のチェックボックスと一覧を使用して、デバイスを指定します。仮想マシンが USB デバイスを使用できるようにするには、ボタンをクリックします。また、仮想マシンが USB デバイスを使用できないようにブロックするには ボタンをクリックします。をクリックして、選択したフィルタールールを一覧に追加し、ウィンドウを閉じます。
例17.3 デバイスの追加
以下は、USB ClassSmartcard
、Acer Communications & Multimedia
社製造のデバイスEP-1427X-2 Ethernet Adapter
を許可済みデバイスの一覧に追加する方法の例です。 - → をクリックして、変更を保存します。
結果
USB ポリシーが USB Filter Editor に追加されました。USB フィルターポリシーを適用するには、Red Hat Virtualization Manager にエクスポートする必要があります。 17.4.4. USB ポリシーの削除
概要
USB Filter Editor から USB ポリシーを削除します。 デスクトップ上の USB Filter Editor のショートカットアイコンをダブルクリックしてエディターを開きます。
手順17.5 USB ポリシーの削除
- 削除するポリシーを選択します。
- ボタンをクリックします。メッセージが表示され、ポリシーの削除を確認します。
- ボタンをクリックして、ポリシーの削除を確定します。
- → をクリックして、変更を保存します。
結果
USB ポリシーが USB Filter Editor から削除されました。USB フィルターポリシーを適用するには、Red Hat Virtualization Manager にエクスポートする必要があります。 17.4.5. USB デバイスポリシーの検索
概要
アタッチされた USB デバイス を検索して、USB Filter Editor 内で許可またはブロックします。 デスクトップ上の USB Filter Editor のショートカットアイコンをダブルクリックしてエディターを開きます。
手順17.6 USB デバイスポリシーの検索
- Attached USB Devices ウィンドウに、アタッチされている全デバイスの一覧が表示されます。ボタンをクリックします。
- デバイスを選択し、必要に応じてまたは のボタンをクリックします。選択したデバイスをダブルクリックし、ウィンドウを閉じます。そのデバイスに対するポリシールールが一覧に追加されます。
- 一覧内で新規ポリシールールの位置を変更するには、Up と Down のボタンを使用してください。
- → をクリックして、変更を保存します。
結果
アタッチされている USB デバイスが検索されました。USB フィルターポリシーを適用するには、Red Hat Virtualization Manager にエクスポートする必要があります。 17.4.6. USB ポリシーのエクスポート
概要
更新された USB デバイスポリシーを反映するには、変更を Red Hat Virtualization Manager にエクスポートしてアップロードする必要があります。ポリシーをアップロードして、ovirt-engine
サービスを再起動します。 デスクトップ上の USB Filter Editor のショートカットアイコンをダブルクリックしてエディターを開きます。
手順17.7 USB ポリシーのエクスポート
- をクリックすると、 ウィンドウが開きます。
usbfilter.txt
というファイル名でファイルを保存します。- WinSCP などの Secure Copy クライアントを使用して Red Hat Virtualization Manager を実行するサーバーに
usbfilter.txt
ファイルをアップロードします。ファイルはサーバー上の以下のディレクトリーに配置する必要があります。/etc/ovirt-engine/
- Red Hat Virtualization Manager を稼働しているサーバーで
root
ユーザーとしてovirt-engine
サービスを再起動します。# service ovirt-engine restart
結果
Red Hat Virtualization 環境内で実行されている仮想マシンに USB デバイスポリシーが実装されました。 17.4.7. USB ポリシーのインポート
概要
既存の USB デバイスポリシーを編集するには、ダウンロードして USB Filter Editor にインポートする必要があります。
手順17.8 USB ポリシーのインポート
- WinSCP などの Secure Copy クライアントを使用して Red Hat Virtualization Manager を実行するサーバーに
usbfilter.txt
ファイルをアップロードします。ファイルはサーバー上の以下のディレクトリーに配置する必要があります。/etc/ovirt-engine/
- デスクトップ上の USB Filter Editor のショートカットアイコンをダブルクリックしてエディターを開きます。
- をクリックすると のウィンドウが開きます。
- サーバーからダウンロードした
usbfilter.txt
ファイルを開きます。
結果
USB デバイスポリシーを USB Filter Editor で編集することができるようになりました。
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