Red Hat Ansible Automation Platform のライフサイクル
コンテンツ
- 概要
- Ansible Automation Platform に含まれるパッケージとバージョン
- Ansible Automation Platform コンポーネント
- Ansible automation controller
- Event-Driven Ansible コントローラー
- Ansible automation hub
- Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant
- 自動化実行環境
- 自動化意思決定環境
- Postgres データベースのサポート範囲
- Ansible Content ツール
- ホスト型サービスの提供
- Ansible Automation Platform のドキュメント
- Ansible Automation Platform プレビューと非推奨機能
概要
Red Hat Ansible Automation Platform サブスクリプションの一部として、お客様はオンプレミスパッケージのサポート対象バージョンおよび console.redhat.com で提供されるホスト型サービスにアクセスできます。Red Hat は Ansible Automation Platform について公開された製品ライフサイクルを提供しています。これにより、お客様およびパートナーの皆様は、Ansible Automation Platform サブスクリプションの一部として使用するオンプレミス自動化クラスターおよびホスト型サービスを適切に計画、デプロイ、サポートおよび保守することができます。
このライフサイクルは、多くの個別の製品コンポーネントの論理グループである Ansible Automation Platform の各バージョンの一定期間を対象としています。Ansible Automation Platform の各バージョンのライフサイクルは複数の運用フェーズに分かれており、最初のリリース日から一定期間にわたってさまざまなメンテナンスレベルが規定されています。Ansible Automation Platform の複数のバージョンが同時にサポートされる場合がありますが、このライフサイクルは Ansible Automation Platform の特定のバージョンごとに適用され、(たとえば) 1.x または 2.x メジャーバージョン全体には適用されないことに注意してください。つまり、セマンティックバージョニングルールは、Ansible Automation Platform リリースの一環としては使用されません (ただし、含まれる特定のコンポーネントが使用される場合があります)。
お客様には、Ansible Automation Platform の環境を同製品のサポートされる最新バージョンに適宜アップグレードすることをお勧めします。セキュリティーリスクの高いものに関する例外の可能性を除けば、機能およびバグ修正は製品の最新バージョンのみが対象になります。
オンプレミスの Ansible Automation Platform に含まれるパッケージおよびバージョン
AAP バージョン | Ansible-core コントロールプレーン 1 | 意思決定環境 | 最小の Automation Controller 2 | 最小の Event-Driven Ansible コントローラー 2 | 最小の Private automation hub 2 | 最小の Ansible-navigator 2 | 最小の Ansible-builder 2 | Operator に必要な OCP バージョン | RHEL が提供する PostgreSQL バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2.5 | ansible-core 2.16 | rulebook 1.0、de-minimal, de-supported | 4.6 | 1.1 | 4.10 | 3.4 | 3.1 | 4.12-4.18 | 15 |
2.4 | ansible-core 2.15 | rulebook 1.0、de-minimal, de-supported | 4.4 | 1.0 | 4.7 | 3.4 | 3.0 | 4.10-4.17 | 13 |
2.3 | ansible-core 2.14 | 該当なし | 4.3 | 該当なし | 4.6 | 2.2 | 1.2 | 4.9-4.12 | 13 |
2.2 | ansible-core 2.13 | 該当なし | 4.2 | 該当なし | 4.5 | 2.1 | 1.1 | 4.8-4.11 | 13 |
2.1 | ansible-core 2.12 | 該当なし | 4.1 | 該当なし | 4.4 | 1.1 | 1.0 | 4.7-4.10 | 12 |
1.2 | Ansible Engine 2.9** | 該当なし | 3.8 | 該当なし | 4.2 | 該当なし | 該当なし | 3.11 | 10 |
注記:
1. これは、AAP をインストールするために必要な Ansible-core の最小バージョンであると同時に、コントロールプレーン実行環境内に同梱されている Ansible-core のバージョンでもあります。コントロールプレーンの実行環境を変更することは推奨されておらず、サポートもされていません。
2. 最小バージョン: これは、AAP のそのリリースが一般公開されたときに利用可能なコンポーネントバージョンです。AAP のライフサイクルが進むにつれて、下層のコンポーネントのバージョンは変更される可能性があります。下層のコンポーネントのバージョンを更新しても、実行中の AAP のバージョンは変更されません。詳細は、次のブログを参照してください: Bringing faster updates to Ansible Automation Platform
Ansible Automation Platform が設計どおりに機能するには、少なくとも Python 3.8 が必要です。
Red Hat Enterprise Linux サポート
Ansible Automation Platform (AAP) は、Red Hat Enterprise Linux マイナーバージョンのリリースライフサイクルを追跡します。 つまり、Red Hat は、フルサポート、メンテナンスサポート、および EUS サポートの各フェーズの任意の Red Hat Enterprise Linux バージョンを実行するノードの 管理 をサポートしています。Red Hat Enterprise Linux のライフサイクル ページによると、ELS は対象外です。ただし、特定のコンポーネントバージョン要件については、以下のセクションで詳しく説明します。
以下に記載されている将来のバージョンはすべて概算であり、確定的なものではなく、変更される可能性があります。
ansible-core がサポートするバージョン
管理対象 RHEL バージョン | ansible-core の最小バージョン | ansible-core の最大バージョン |
---|---|---|
RHEL 8 | ansible-core 2.15 | ansible-core 2.16 |
RHEL 9 | ansible-core 2.16 | ansible-core 2.18 |
RHEL 10 | ansible-core 2.17 | ansible-core 2.18 |
ライフサイクルの日付
Ansible Automation Platform のライフサイクル
対象範囲
サポートは、公開されている Red Hat Enterprise Agreement の「Appendix 1」の対象範囲に従った使用に対して提供されます。
Red Hat のエンタープライズ製品が備える高い安定性を維持しつつ、新たなテクノロジーの迅速な採用を促進するため、Red Hat Ansible Automation Platform の製品ライフサイクルは、以下に説明されているように 3 つのメンテナンスフェーズに分けられます。
運用フェーズ
ライフサイクルフェーズ | ||||
---|---|---|---|---|
説明 | フルサポート | メンテナンスサポート 1 | メンテナンスサポート 2 | Extended Life-cycle Support アドオン |
評価済みの影響度が「重大」のセキュリティー修正 | はい | はい | はい | はい 3 |
重大度1によるバグ修正 | 重大度が「重大」および「重要」の問題 | 重大度が「重大」の問題 | いいえ | いいえ |
セキュリティーエラータ (RHSA) の随時リリース | はい | はい | はい | いいえ |
バグ修正エラータ (RHBA)2 の随時リリース | はい | はい | いいえ | いいえ |
一部のソフトウェア機能拡張 | はい | いいえ | いいえ | いいえ |
1. テクニカルサポートは、Red Hat Ansible Automation Platform のサブスクリプション契約に記載されているサービスレベルによって異なります。
2. Red Hat は、バグ修正アドバイザリー (RHBA) を作成し、検証する一方で、お客様のビジネスに重大な影響を与える深刻な問題に対処するための一時的な措置として Hotfix を提供する場合があります。
3.延長ライフサイクルサポートフェーズのバージョンに提供される修正は、Red Hat の裁量で提供されます。これには、Python または依存パッケージの修正は含まれません。
フルサポートフェーズ
フルサポートフェーズでは、評価済みの影響度が「重大」および「重要」のセキュリティーアドバイザリー (RHSA) と、優先度が「緊急」および一部の「高」のバグ修正アドバイザリー (RHBA) が、利用可能になるとリリースされます。機能強化アドバイザリー (RHEA) などのその他のエラータアドバイザリーは必要に応じて提供されます。
メンテナンスサポート 1 フェーズ
メンテナンスサポートフェーズでは、評価済みの影響度が「重大」および「重要」のセキュリティーエラータアドバイザリー (RHSA) と、優先度が「緊急」および一部の「高」のバグ修正エラータアドバイザリー (RHBA) が、利用可能になるとリリースされます。その他のバグ修正 (RHBA) および機能強化 (RHEA) エラータアドバイザリーは、Red Hat の判断でリリースされる場合がありますが、必ずしもリリースされるとは限りません。
メンテナンスサポート 2 フェーズ
メンテナンスサポート 2 フェーズでは、評価済みの影響度が「重大」および「重要」のセキュリティーエラータアドバイザリー (RHSA) は発行されますが、優先度が「緊急」および一部の「高」のバグ修正エラータアドバイザリー (RHBA) は提供されない予定です。メンテナンスサポート 2 での Ansible Automation Platform リリースは技術的にサポートされますが、これらのリリースに対するソフトウェアアップデートは提供されません。
サポートするソフトウェア
メンテナンスサポートフェーズの終了前に、サポートするソフトウェア (PostgreSQL 組み込みデータベース、または基礎となるオペレーティングシステム、またはデプロイメントプラットフォームなど) がその製品ライフサイクルを終了した場合、お客様はサポートされるコンポーネントで実行している最新バージョンの Red Hat Ansible Automation Platform にアップグレードすることが求められる場合があります。
Extended Life-cycle Support アドオン
Extended Life-cycle Support (ELS) は、特定の Red Hat Ansible Automation Platform サブスクリプションのオプションのアドオンサブスクリプションです。ELS アドオンは、Red Hat Ansible Automation Platform バージョン 1.2 のサポートを 2024 年 12 月 31 日まで継続するために購入できます。
Red Hat Ansible Automation Platform ELS は、Ansible Automation Platform 1.2 コンポーネント (Ansible Engine 2.9 および Ansible Tower 3.8) に対して、(Red Hat の裁量により) 重大かつ重要なセキュリティー修正を提供します。
Ansible Automation Platform コンポーネント
Ansible Automation Platform は、システムの設定、ソフトウェアのデプロイメント、高度なワークフローのオーケストレーションを行うエンドツーエンドの自動化を可能にするコンポーネントのバンドルで設定されています。企業全体で作成、管理、拡張するためのリソースが含まれます。
Ansible automation controller
Automation Controller は Ansible Tower の後継です。Automation Controller は、分離された制御プレーンと実行プレーンを備えた分散型モジュールアーキテクチャーを導入します。これらの機能強化と Ansible Automation Platform スイート内での全体的な位置付けを反映するために、名前が変更されています。
Automation Controller は、企業全体で委譲自動化を定義、運用、および管理するための標準化された方法を提供します。また、魅力的な機能が新たに追加され、アーキテクチャーも強化されて導入されているため、自動化チームは、増え続ける需要に対応する自動化をスケーリングして提供できます。
サポート対象の操作 | サポート対象外の操作 |
---|---|
インストール | データベースの複製/フェイルオーバー、お客様提供のデータベース |
アップグレード | Automation Controller と統合された外部アプリケーション (サードパーティーのロガー、ロードバランサー、認証など) |
バックアップ/復元 | Playbook の開発およびデバッグ |
標準設定 | カスタム設定 |
用途 (API と UI) | カスタム API 統合 |
操作 | カスタムインベントリープラグインおよび認証情報 |
Event-Driven Ansible コントローラー
Event-Driven Ansible は、ユーザー定義のルールベースのワークフローによる自動応答を可能にするように設計された Ansible Automation Platform の最新機能です。 Event-Driven Ansible は、サードパーティーツールからイベントを受信し、実行するアクションを決定して自動的に動作することで機能します。
サポート対象の操作 | サポート対象外の操作 |
---|---|
インストール | データベースの複製/フェイルオーバー、お客様提供のデータベース |
アップグレード | EDA コントローラーと統合された外部アプリケーション (サードパーティーのロガーや認証など) |
標準設定 | カスタム設定 |
用途 (UI) | カスタム API 統合 |
操作 | ルールブックの開発とデバッグ、イベントソースとイベントフィルタープラグインを含むカスタムコンテンツ |
Ansible automation hub
Automation Hub を使用すると、Red Hat Ansible および認定パートナーが提供する、認定された新しい自動化コンテンツを見つけて利用することができます。Ansible Automation Hub では、クラウドの自動化、ネットワークの自動化、セキュリティーの自動化などのユースケースのために、パートナー企業と Red Hat の双方により開発されたサポート対象の自動化コンテンツである Ansible Collections を検出および管理できます。
サポート対象の操作 | サポート対象外の操作 |
---|---|
インストール | データベースの複製/フェイルオーバー、お客様提供のデータベース |
アップグレード | Automation Hub と統合された外部アプリケーション (サードパーティーのロガー、ロードバランサー、認証など) |
バックアップ/復元 | カスタムコンテンツ/コレクションの開発とデバッグ |
標準設定 | カスタム設定 |
用途 (API と UI) | カスタム API 統合 |
操作 |
Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant
Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant は、Red Hat Ansible Automation Platform ユーザーが利用できる生成 AI サービスです。自動化固有の基盤モデルを活用し、自然言語処理を使用して、記述されたプロンプトを Ansible Playbook の作成用のコードスニペットに変換します。Red Hat Ansible Lightspeed with IBM watsonx Code Assistant は、IBM によって提供、管理、保守される、特別にトレーニングされた Ansible 固有の IBM watsonx Granite モデルを活用します。
IBM watsonx Code Assistant を使用した Red Hat Ansible Lightspeed の製品ドキュメント
サポート対象の操作 | サポート対象外の操作 |
---|---|
Red Hat 提供の Ansible VS Code 拡張機能 によるインストール | 他のサードパーティー IDE を介したインストール |
標準設定 | 言語モデルのカスタマイズなどのカスタマイズ設定 1 |
サービスステータスの確認を含む操作と用途 | 生成コンテンツ提案のカスタムコンテンツ開発、デバッグ、品質検証 2 |
1. watsonx Code Assistant に固有の追加サポートは IBM サポートが直接行います。
2. Ansible Lightspeed を通じて提供されるコンテンツ提案に固有のフィードバックは、VS Code の Ansible Lightspeed Feedback インターフェイスから直接提供する必要があります。
自動化実行環境
Automation Controller (旧称 Tower) のコンポーネントとしての ansible-engine の機能は、自動化実行環境に置き換えられました。さらに、Python 仮想環境を構築およびデプロイする機能も備えています。レガシーの仮想環境とは異なり、実行環境は、システムレベルの依存関係やコレクションベースのコンテンツを組み込むことができるコンテナーイメージです。それぞれの実行環境では、ジョブを実行するためにカスタマイズされたイメージを持つことができ、ジョブを実行する際に必要なものだけが含まれています。
自動化実行環境のライフサイクル
Ansible のエンジニアリングと製品では、AAP のライフサイクルと利用可能な実行環境が同じになるように常に最善を尽くしますが、これが常に可能であるとは限りません。このため、別個の Ansible Automation Execution Environment Life Cycle を維持しています。
Ansible-core
Ansible Automation Platform に同梱されている各実行環境には、Ansible core が含まれています。Ansible core または ansible-core は、Ansible の主要な設定要素とアーキテクチャーであり、次のものが含まれます。
- ansible-playbook、ansible-doc などの自動化の推進と操作のための CLI ツール
- YAML を使用して Ansible Playbook を開発するための一連のルールを作成し、conditional、block、include、loop、その他の Ansible 命令などの関数を含む Ansible 言語
- Ansible コレクションでのエクステンションを可能にするアーキテクチャーフレームワーク
サポート | サポート対象外 |
---|---|
インストール | 変更されたモジュール、プラグインなど |
用途 | Playbook の開発およびデバッグ |
設定 | 設計 |
Red Hat が管理する完全にサポートされたコレクション | コミュニティーコレクション |
パートナーからの認定コレクション | テクノロジー/開発者プレビュー機能 |
接続、インベントリー、ファクトプラグイン | スクリプト、プラグイン、およびモジュールによるカスタムコード |
管理対象ノードのサポート
以下は、管理対象ノードとしてサポートされているオペレーティングシステムのリストです。
管理ノード |
---|
Red Hat Enterprise Linux Server 6、7、8、9 1 Ubuntu (x86_64 のみ): Windows Server2: ネットワークデバイス3: IBM オペレーティングシステム4: |
リストにない RHEL バリアント、SuSE、Solaris などの追加のオペレーティングシステムは、ビジネス的に妥当なサポートのみ、利用可能です (つまり、サポート対象のプラットフォームで問題を再現できる場合)。
注記:
1. 管理しているバージョンによっては、ansible_python_interpreter を正しい python パスに設定することを推奨します。
2. Windows ノードは、WinRM、vPSRP、または OpenSSH 経由の接続のみをサポートします。OpenSSH は、Windows Server 2022 以降および Ansible Core 2.18 以降でサポートされています。さらに、デスクトップ/ラップトップデバイスおよびサポートされるオペレーティングシステム (Windows 10/11 など) のデスクトップバリアントを実行するデバイスは、合意された条件でサポートの例外が認められた場合を除き、商業的に合理的なサポートの対象とはなりません。
3. 特定のバージョンの ansible-core は、上記のネットワークオペレーティングシステムプラットフォームの特定バージョンに対してテストされています。Red Hat は、上記のプラットフォームにマッピングされた実際のハードウェアの一覧を維持していません。完全なネットワークハードウェアおよびソフトウェアの互換性については、元の機器製造元を参照してください。
4.IBM が管理するノードは IBM によってテストおよびサポートされており、IBM との有効なサポート契約が必要です。詳細は以下を参照してください。IBM オペレーティングシステムとコンテンツにおける Ansible サポート
延長ライフフェーズに関する注意事項:
Ansible-core 2.12:Ansible-core 2.12 の延長ライフフェーズは、2024 年 6 月 30 日の RHEL 6 のライフサイクル終了フェーズまで、レガシー RHEL システムを管理するために特別に利用可能でした。これは、修正の受け取るという点ではメンテナンスフェーズ 2 と見なされ、レガシー RHEL ノード管理に特別に使用される場合にのみサポートされます。
Ansible 実行環境コンテナー
サポート対象の操作 | サポート対象外の操作 |
---|---|
インストール | 変更されたコレクション |
Automation content navigator による使用 | Red Hat Container Registry からのサポート対象のベースコンテナーイメージを使用しない、お客様作成の実行環境 |
設定 | Playbook の開発およびデバッグ |
Ansible Core コンポーネントからの同梱コレクション | 設計 |
Ansible により開発およびサポートされる同梱コレクション | 同梱されないコミュニティーコレクション |
同梱される認定コレクション (TSAnet 経由の認定パートナーへのパススルー) | スクリプト、プラグイン、およびモジュールによるカスタムコード |
Ansible Core コンポーネントに含まれる接続、インベントリー、ファクトプラグイン | Python または Ansible Runner コンポーネントの直接使用 |
自動化意思決定環境
意思決定環境では、ソースはルールブックに外部イベントを挿入して処理し、通常、ansible-collections を通じて配布される Python コードです。Event-Driven Ansible には、デフォルトで、いくつかのサンプルソース、イベントフィルター、ルールブックを含む ansible.eda コレクションが含まれています。すべてのコレクション、Ansible ルールブック、およびそれらの依存関係は、Podman または Kubernetes のいずれかで実行できるイメージである Decision Environment を使用します。内容は次のとおりです。
- Python インタープリター
- Java ランタイム環境
- ansible-rulebook Python パッケージ
- ansible.eda コレクション
Ansible-rulebook
Event-Driven Ansible Controller は、Event-Driven Ansible 自動化を実行するインターフェイスを提供します。Ansible ルールブックは、Event-Driven Ansible 自動化のフレームワークを提供します。Ansible ルールブックは基本的にルールセットのコレクションであり、1 つ以上のソースと 1 つ以上のルールおよび条件構成されます。
Ansible 意思決定環境コンテナー
サポート対象の操作 | サポート対象外の操作 |
---|---|
インストール | カスタムまたは変更されたイベントソース/フィルタープラグイン、またはコンテンツコレクション |
用途 | 設計 |
設定 | |
認定コレクション |
コンテンツ作成者ツール
実行環境ビルダー
デフォルト以外の依存関係に依存する Ansible コンテンツを使用する場合は、注意が必要です。パッケージは各ノードにインストールされ、ホストシステムにインストールされている他のソフトウェアとうまく連携し、同期が保たれている必要があります。
このプロセスを簡素化するために、実行環境ビルダー (ansible-builder) を使用して作成できる実行環境の概念を導入しました。
サポートされるアクション | サポートされないアクション |
---|---|
RHEL でのインストール/デバッグユーティリティーの問題 | RHEL 以外のプラットフォームでのインストール/デバッグユーティリティーの問題 |
アップグレード | EE 定義のオーサリング/デバッグ |
設定 | 依存関係の問題/競合 |
用途 | 追加のビルドステップを使用したエラーのデバッグ |
Automation content navigator
Automation content navigator (ansible-navigator) は、インベントリー、Playbook、コレクションなどの Ansible コンテンツを作成、確認、トラブルシューティングするためのコマンドベースのツールです。
Red Hat Ansible Automation Platform のテキストベースのユーザーインターフェース (TUI)。
サポートされるアクション | サポートされないアクション |
---|---|
RHEL でのインストール/デバッグユーティリティーの問題 | RHEL 以外のプラットフォームでのインストール/デバッグユーティリティーの問題 |
アップグレード | Playbook 固有の問題 (デバッグ/オーサリング) |
設定 | |
用途 |
ホスト型サービスオファリング
本書の更新の時点では、Ansible Automation Platform タイルにアクセスできるお客様は、これを使用して console.redhat.com で software-as-a-service オファリングを利用することが可能です。アクセス権限のないお客様は、Red Hat またはパートナーから Ansible Automation Platform のサブスクリプションを購入する必要があります。
Automation Hub
Ansible® Automation Hub は、Ansible コンテンツコレクションを検出してダウンロードし、新しいプロジェクトをより迅速に自動化できる中央リポジトリーです。
Red Hat® Ansible Automation Platform サブスクリプションにホストされたサービスとして含まれる Ansible Automation Hub には、Red Hat および業界をリードする 60 社以上のパートナーからの Ansible 認定コンテンツが含まれています。
さらに、Private Automation Hub は、社内のユーザー生成コンテンツを保存し、アクセスを制御できるオンプレミス機能です。事前にロードされた Ansible 検証済みコンテンツのリポジトリーとして機能します。
Ansible Automation Hub 認定コンテンツ
Red Hat Ansible 認定コンテンツコレクション は、Red Hat およびパートナープラットフォーム (通常はモジュール、ロール、Playbook、プラグイン、ドキュメントの形式) との統合方法に重点を置いています。Red Hat Ansible Certified Content Collections は Red Hat によって完全にサポートされています。
Ansible Automation Hub 検証済みコンテンツ
Ansible 検証済みコンテンツ は、Red Hat またはパートナープラットフォームで操作やタスクを実行する方法についての専門家のガイダンスを提供します (通常はロールとドキュメントの形式で)。検証済みのコンテンツの中には、コレクションの使用を簡素化するために Red Hat Ansible 認定コンテンツコレクションを参照しているものがあります。Ansible 検証済みコンテンツは、Ansible Automation Platform を使用して実稼働環境で動作するように Red Hat によってキュレートおよびテストされています。カスタマイズ可能であるため、Red Hat ではサポートされていません。
自動化アナリティクス
自動化アナリティクスでは、自動化のパフォーマンスを完全に可視化できるため、情報に基づいたデータ主導の意思決定が可能になり、より迅速に拡張できるようになります。
自動化アナリティクスは、投資収益率 (ROI) を推定し、今後の自動化プロジェクトの時間とコストの節約を予測し、ジョブの成功または失敗を監視するのに役立ちます。
Insights for Ansible
Insights for Ansible Automation Platform を使用すると、インフラストラクチャーのパフォーマンスの問題、システムの可用性、セキュリティーの脆弱性を監視してプロアクティブに解決できるため、コンプライアンスのリスク、脅威、潜在的なダウンタイムを最小限に抑えることができます。Insights for Ansible Automation Platform は、Red Hat サポートチケットやその他の入力からの観測データに依存しているため、根本原因をより迅速に特定できます。
ホスト型サービスのメンテナンスおよびアップデートステートメント
用語集
メンテナンス: セキュリティーおよびアプリケーションのバグ修正。
アップデート: アプリケーションの機能強化
Red Hat は、Ansible Automation Platform オファリング内のすべてのサービスのプレゼンテーションを維持します。これには、console.redhat.com 内のサービスとその依存関係の保護が含まれます。メンテナンスおよびアップデートは、Red Hat によりプラットフォームに提供されます。
サービスの中断
Red Hat は、ホスト型サービスを常に利用可能な状態にすることを最大の努力目標としてします。メンテナンスの際、一時的にサービスが利用できなくなる場合もありますが、Red Hat は、計画的な停止についてユーザーに通知します。